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えこひいき
何て 不思議に えこひいき
たくさんの人から好かれるほうではない私
敵も多いし、今ひとつ理解してもらえていないなぁ、言っていることがちゃんと届いていないなぁと思うことも多々ある
これが人並みなのか多いのか、そんなことは計り知れない事
そんな私だけれども、思わぬ相手に不思議なほどに甘やかされたり、強烈に味方をしてもらったりと言う状況におかれる事がある
私からすれば不思議体験談的な話だけれど、自慢話に思えたらすんません
思わへんやろけど
小学校の4年生のとき
小学4年生頃には周りとうまくやれずひとりでいがちな、明るくない私なのに、6年生の人気者のキラキラな女子の先輩から『私のお気に入り』と言われ、見かけるたびに声をかけられた
“何であいつが?!”という視線を浴び、恥ずかしかった
いやいや、何で私が?!
彼女が中学生になってからも、クラブ仲間(イケイケバスケ部)といるときも、やんちゃそうな彼氏といるときも声をかけられ、戸惑った
からかわれていただけかもだし、すごく不思議な体験だったけれど、100人に1人くらいは味方がいるのかもしれないと思える事は力強かった
高校生の時は、1年の時の、隣のクラスの担任だった先生にすごく気にかけてもらっていた
体育の先生で、得意だし大好きなので体育の授業は真面目に受けていた
ただ、球技は下手過ぎて『あんたと組んだら負けるし、イヤや』と、卓球やバトミントンは誰もペアを組んでくれなかった
成績に響くしね
グスン
仕方なくその先生がペアを組んで下さり『一生懸命練習してんのに、ほんまに下手やのう』なんて言いながら、アドバイスしたり自主練習も熱心に相手をして下さった
2年生になるときの文理選択や転類の事なども、イマイチ心を開けない担任教師に相談できずにいたときも、担任の顔を立てつつお力添えをして下さった
今考えても、本当に、ありがたい
同じく高校生の時の国語の先生は、受験対策の補習をして下さり、それに参加した頃からあからさまに“ひいき”された
ものすごく度の強い眼鏡をかけた特徴的な雰囲気、あてられて間違えると厳しく突っ込まれ、まくし立てるような早口の授業
好みは分かれたと思う
補習でもダラダラしている人を目の敵にしていたので、真面目に受講し、あてられれば一生懸命反応する努力はしていたので『さすがらくがきさん』『その通りです、さすがです』と褒めてもらっていた
自主参加の補習なのにわざわざ来て、ダラダラするとか、意味わからん
その先生に何ちゃらババアとか何ちゃらバァみたいな不名誉なニックネームをつけ、憎まれ口を叩いていた“理系男子”達からは『お前、めっちゃひいきされてんな』と言われていたし、ある補習の日の終わりに『次週の補習を休む』と告げると
『来週は、らくがきさんがお休みだそうなので補習は無しにします』
じぇじぇじぇ
何にせよ、センター試験の国語―殊に古典―の点数がしっかり取れたのもこの先生のおかげだ
本当に、ありがたい
大学時代や、アルバイト先や、前の職場でもそういう事があったけれど、今の職場でも、ある
その女性はものすごく優秀だとは思うけれど、なかなかに激しいところがある
さまざまな事に自分なりのルールとかがある
ま、私もあるけどさ
お買い物は、ほぼ生協(今こう呼ばないのかしら)でしかしない
出身地や出身の行政区、現居住行政区をすごく気にする(さりげなく(全然さりげなくないけど)聞き出そうと頑張っているのを何度も見た)
ブランド物(物も、人間もいわゆる一流大学出身とか、そういうの)がすごく好き
おそろしく記憶力が良い(歴代総理大臣、大河ドラマの順番、学校で習った事とか。但し、誰かしらの言動は自身の思いや偏見が強すぎてやや捉え方がややこしいときがある)
と言うわかりやすい物から
お笑いは松竹芸人は良いけれど吉本芸人はダメ(理由も何回か聞いた気がするけれど、よくわからない)
会社でもらったお菓子は絶対その場で食べずに持ち帰る(ガリガリなので多分すごく細かくカロリー計算などの管理をされていて決めた以上は食べないんだと思う)
芸能人、ミュージシャンなどの有名人の結婚・離婚歴に異常に詳しい(売れる前に結婚していた相手と、売れてからの結婚相手の違う人にやたら厳しい)
『受動喫煙とか喫煙者が迷惑みたいに言われてますけど、お酒飲んで絡んだり暴れたり散らかしたり、そっちの方が害だと思います』
とか、堂々と言ったりする(お煙草は吸われるんです、お昼休み、1本だけ)
書き出せばキリがないけれど、ちょっと相容れないような点や、地雷をたくさん持っている
気が付けば、この人にものすごく甘やかされている
社内外問わず、驚くほど手厳しい言葉を浴びせることもある人なのに、あからさまに私に、甘い
近年働き方が変わられたので、顔を合わせる機会は減りこそしたけれど、甘い
急な変更の対応とか、問い合わせとか、無理なお願いとかの電話対応のあとなんかは必ず手元で拍手をし、次の業務に行かねばならんのに、『ご立派ですっ』『横で聞いていても誠意が伝わりましたっ』『お見事っ』など、しばらく賛辞の言葉を浴びせてくる
歌舞伎?
ボディビルの大会?
仕事だけではなく、晩酌の話を他の人としているときでもあんなに忌み嫌う“酒飲み”なのに、メニューを尋ねたり、『楽しみがあって良いですね』なんて言ってくれたりする
先日同僚に、ずっと我慢していたけれど思い切って『私、気のせいなのかもですけど、めっちゃ甘やかされてますよねえ?』と言うと『あ、気ぃ付いてたんやあ~、気のせいちゃうで、ウケる』と言われた
この人の場合は、アプローチは違えどものの見方や捉え方・考え方が似ている部分がある
家庭環境が少し似寄りのところがあることもあり、気にかけて下さっているように思う
あと、圧倒的に“色気のある女”やそれをあからさまに武器にしている女性―襟ぐりの大きな服とか、スカートの丈とか、ものすごくよく見ているし、その女性を形容する際、必ず、言う―それに翻弄される男性を嫌悪されている
そして、ブランド物が好きな反面“ブタのキャラクター”とかぼてっと丸くて鈍臭いシルエットのものがお好きみたい
そーゆーことも大きいな
そんな甘やかされ人生の一部を書く
こんな事だから私はダメなんだと1%くらいは思うけれど、甘やかされれば甘やかされるほど、いいのよ、わたし
大好きな1曲
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ふざけてごめんなさい
今後ともご贔屓にお願いいたします
とか、
誰それご贔屓のお店
贔屓という言葉自体はそう悪くないものね
依怙」の語源は仏教語で、「あるものを頼りにする」「頼りにして依りかかる」という意味です。本来は仏が、頼ってくる人々に目をかけて助けることを意味します。
「贔屓」の語源は「ひき」で、ひいひいと鼻息を出してがんばるという意味です。転じて、気に入った人に目をかけて後押しするという意味になりました。また、貝が財貨であり、大切で貴重なものであるからこそ、その貝を3つ重ねた贔が、とくに目をかけているものの意味に転じたと考えた方が、納得できる説明になるかもしれません。