帰省で再認識する実家の存在、家族の役割
2019年が終わる。
この1年は自分にとって新しいことが始まる年だった。
去年の11月にマンションを購入し、同時に新しい職場での勤務が開始。
色々と手探りをしながらチャレンジと模索を繰り返してきたように思う。
息子も春に小学一年生をなり、幼児教育とはまったく違った義務教育と環境、新しい同級生たち。学校に加え少年野球にも入団し、上級生や厳しいコーチたちに囲まれてのチームスポーツ。一年生にはハードルが高いものもあるし、体そのものが出来上がっていないこともあり、息子は苦労しながらもなんとか通い続けて試合にも出れた。
妻も学校のボランティア活動に毎日のように参加し、子供、親、先生の間を東奔西走して、難しい判断や指導を続けていた。
家族みんなが成長の中で新しいステージへ進んでいった一年となった。
そうそう、息子は野球もやりながらもピアノ教室も毎週通い、自宅にも新調したピアノで毎日練習した。その甲斐あってブルグミュラーのコンクールにファイナル出場。決勝では結果がでず悔し涙を流したけど、彼にとって本当に大きく大切な経験になったはず。がんばったね。
自分も新天地で新しい役割と責務を全うするため、やることを実行し、やるべきことを考察した。結果に結びついたこともあったが、失敗し無駄に時間を過ごしたことのほうがはるかに多い。1年目は…と、言い訳もできるがもうそんな年齢でもない。すぐにでも成果が必要だしチームの推進力となりモチベーションを与えてもらうのではなく、与える人材になることが求められているはずだ。
この年末休暇に入る前日でも、これで判断はよかったのか、受け手のことを考え最適解を見出したのか、悶々としながらの帰宅で、全く連休に入る気がしなかった。不安と同時に自分がモチベーション高く取り組めてない姿を客観的にみても感じていた。
そんな年の瀬にもう一つ大きな変化というか衝撃が。
毎年正月には広島の実家に帰っているが、今年は自分の実家に泊まれず、妻の実家にお世話になる。お盆には普通に寝泊まりできて、自由気まま好き勝手できた実家である。こんなことは初めてだ。
理由は家族の体調不良。
当たり前に出てきた食事も洗濯も全ての家事ができない。手伝うにもあまり都合がよろしくなく、家族と話あって今年は寝泊まりなく、顔だけ出すことに。加えて田舎にも行くことをとりやめ、折角長めにとった帰省も暇を持て余すことになりそう。
運良く地元の友人に声をかけいくつか予定を作れたが、実家を離れ少し気を使いながらの行動がつきそう1週間。
それも家族の健康を第一に考え、回復に最善の選択をしてのこと。贅沢は言ってられない。
なによりこんな状況は遠くないいつかにやってくるのではないか、自分の親が当たり前にいて、ほほんと甘えてのんびりおもてなしてもらうことがあと何度あるのか。そもそも顔を合わせる回数が何度あるのか。
気づいたら40歳手前で、役割や立場が変わってきていることをまざまざと感じた年末だった。
そしてその役割や実家の存在の重要性を改めて感じ、今まで受けてきた恩恵に感謝しながらも、これから先自分に何ができて何をすべきか、仕事以上に大切な数々の判断が必要になってくる。
2020年は自分の人生に置いてとても大切で貴重なものになるのだと今から緊張している。緊張しつつもどんなことがあっても大切な家族を守り、最優先で愛そうと静かに誓う2019年最後の日となった。