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コロナショックとリモート通訳・遠隔同時通訳RSIの幕開け

こんにちは、エージェントゆきです。今日は2020年4月25日。まさかこんな時代がやってくるとは思わなかった、と世界中の通訳者が感じています。COVID-19の感染拡大で、これまでは現場にてお客さんと同じ場所で通訳業務をするという当たり前が、ほぼ世界中で消滅したのですから。

リモートワーク(在宅勤務)という言葉がだいぶ社会に定着したので、世間的にはリモート通訳の方がわかりやすいと思っています。お客さんと離れた場所からビデオ会議システムなり、電話なりで会議に参加しての通訳業務が一般的にはリモート通訳。

遠隔同時通訳RSIは、S=Simultaneous(同時)が入りますので、リモート通訳のひとつではありますが、単にビデオ会議システムに通訳者が入るだけでは不可能で特別なプラットフォームなどが必要になります。

エージェントゆきは1年ほど前にRSI(Remote Simultaneous Interpretation)という言葉を知り、2019年12月にセミナーに参加して一通り概況を学んだあと、1月末ごろからアメリカの数社に登録の打診をしていました。2月中旬には登録作業が完了していたのですが、そのころからCOVID-19の影響で通訳の仕事のキャンセルが出はじめ、3月はじめには先行き不透明(3月4月はほぼキャンセル)という状況になったため、多くの通訳者がリモート通訳、遠隔同時通訳に興味をもちはじめたようです。

アメリカのRSIプラットフォームの会社でInterprenet(Interprefy傘下)とKUDOという会社があります。1月末の問い合わせ時にはおそらく日本からの問い合わせは皆無、登録作業もさくさく進みました。今はおそらく世界中の通訳者とクライアント、エージェントからの問い合わせが殺到し、大口クライアントが多いアメリカなどの国の対応で手一杯で、日本は後回しにされているのではないでしょうか。

日本の通訳者がこのコロナショック下で行っている数少ない通訳は、おそらくリモートでビデオ会議システムに入り、逐次通訳をするというものが大半だと思われます。ただ同時通訳の需要は依然としてあり、逐次ではどうにもならないものも多いので、今後、RSIが近いうちに導入されることと思います。

zoomなどのビデオ会議システムでも同時通訳機能(ホスト有料)はあり、テストをしてみると機能はしますが、エンジニア役がいないと通訳者にかかる負担は相当なものがあるという感覚があります。ただこうしたことも改善されていくと思います。

リモート通訳では通訳者が準備したほうがよいもの(機材や環境、心構え)があります。例えば、筆者は黒い背景布を購入して使用していますが、これひとつでかなりのプロフェッショナル感が出せます。マイクやヘッドセットなども、今後リモート通訳も主流のひとつになると考えると、ある程度の投資が必要です。

今日は概況まで。シリーズでお伝えします。

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