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不動産購入時に気をつけるべきポイント①土地購入編

こんにちは
agent matsukuraです。

これまで不動産業界に従事してきた中で、実際にトラブルに発展したケースを数多く見てきました。その経験をもとに、不動産購入時に注意すべき点をまとめてみようとおもいます。特にトラブル回避の観点から、重要なポイントを解説します。


① 接道状況について

土地を購入される際、最も重要視すべきポイントの一つが「接道状況」です。購入後に「建て替え時に手続きが必要で、思ったように話が進まない」といったケースもあります。以下の点を確認しましょう。

  • 前面道路が「建築基準法上の道路」に該当するか

  • 前面道路の幅員が4m未満の場合、有効面積がどのように変わるか

  • 敷地と道路の間に他人の土地や水路などの障害物がないか

  • 協定通路に該当する場合、所有者の承諾が必要かどうか

  • 「43条但し書き道路」の場合、どの範囲までの承諾が必要か

  • 掘削工事(水道管などの工事)を行う際に、近隣の承諾が必要かどうか


② 配管について

地中に埋まっているため、現地を見るだけでは分からないケースが多いですが、汚水桝や水道メーターの向きなどは現地確認が可能です。また、ガス会社や下水道局に備え付けの台帳と照らし合わせることも重要です。以下の点を確認してください。

  • 前面道路から直接引き込まれているか(上水、下水、雨水、ガス管など)

  • 他人の土地を通過して引き込みされていないか(過去に共有で使用していた配管が残っている場合など)

  • 前面道路に配管がない場合、上水道・下水道・ガス管を当該地まで引き込めるか

    • 特に私道の場合、私道所有者の許可がないと水道工事ができないケースがある

    • 前面道路の口径不足により引き込みができない場合もある

  • 上水道の口径を変更する場合、土地所有者の承諾が必要な場合があるため、事前確認が重要


③ 越境について

最近、越境トラブルが増えています。境界がはっきりしていない土地では、「何が越境しているのか」が問題となることがあります。特に「敷地を超えることを絶対に許さない」という方もいるため、事前確認が不可欠です。

  • 境界線が明確に確定されているか

  • 境界線上にお互いに越境しているものがないか

    • よくある越境例:草木、建物の庇(ひさし)、給湯器の屋根、室外機の足の部分

    • 注意すべき越境:電線の引き込み線、埋設管、新たに作られた造作物


不動産購入は人生で大きな決断の一つです。トラブルを未然に防ぐためにも、事前の確認を徹底しましょう。これからも気づきのポイントで共有したいものを、随時発信していきたいと思います。

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