コメントに感謝、そして「失敗談」をシェアします
こんにちは
agent-matsukuraです
最近、コメントをいただけるようになり、
とても嬉しいです。
本当にありがとうございます！
コメントや「スキ」を励みに
これからも投稿を続けていきたいと思います。
さて、今日は「失敗談（取引で失敗したこと）」を
テーマに、私自身の経験から学んだ大切なことを
シェアさせていただきます。不動産取引において、
仲介業者としては常に気を引き締めて臨むべき
ことが多々ありますが、今回は特に「抹消手続きの重要性」
についてお話ししたいと思います。
（約16年も前の話ですので、今では対応して頂けない
こともあるかもしれません…）
1年目に経験した大失敗
入社して1年目の私は、
不動産取引に対してまだまだ経験が浅く、
何もかもが手探りの状態でした。
そんな中、売主様からご依頼いただいた不動産を無事に成約し、
契約もスムーズに進み、「やっとここまで来た！」
という達成感を感じていました。
決済日も無事に設定し、あとはその日を待つばかり…
そう思っていた矢先、思いもよらぬ連絡が入ったのです。
司法書士からの電話で、
「抹消手続きができていないので、抹消書類の確認ができません」
という一報が入りました。
何を言われているのか、当時の私はまったく理解できませんでした。
すぐにセンター長に報告すると、予想以上に激しく怒られました。
「何してんねん！なんでそんなことも知らんねん！」と叱責され、
頭が真っ白に。
どうやら、売主様が借入している銀行に対して、
事前に「抹消手続き」をしていなかったことが問題だったのです。
この手続きを済ませないと、住宅ローンが残っている物件の抹消ができず、売却が進まない。しかも、抹消書類のやり取りには時間がかかるため、決済日の3日前では間に合わないという状況に陥っていました。
絶体絶命のピンチ
さらに状況は悪化。
買主様も住み替えで売却済みの物件があり、
決済日を変更することはできないということが発覚。
つまり、決済日までに抹消手続きを完了させなければ、
契約違反となり、違約金が発生する可能性が出てきました。
「これは本当にまずい…」と冷や汗をかきながら、
金融機関へ確認後、すぐに売主様の元へダッシュ。
※私の緊迫した様子を感じてくれた金融機関の方が
丁寧に教えてくださいました。本当にありがとうございました。
謝罪とともに、
抹消手続きを至急進めなければならないことを説明しました。
私が完全に勉強不足であったことを詫び、
銀行からもらっていた抹消書類に署名・捺印をいただくために、
全力で対応。
この時、上司にも助けを求め、
最終的には上司が書類を持って東京まで直接手続きに行くことに。
結果的に、決済日ギリギリで手続きが間に合い、
何とか決済は無事に進みました。
振り返ると、心臓が縮む思いでしたが、何とか事なきを得たのです。
失敗から学んだこと
この経験を通じて、「事前確認の重要性」を痛感しました。
当時の私は、不動産取引の基本的な流れすら把握していなかったことを、
深く反省しました。もしこの手続きを怠り、間に合わなかった場合、
売主様が契約違反に問われ、責任は私にのしかかることになっていたでしょう。
「こんなことも知らなかったのか」と自分に対して
悔しさと恥ずかしさが湧き上がりました。
しかし、この失敗は私にとって貴重な学びとなり、
今でも心に刻んでいます。
この経験を基に、私は後輩が同じミスをしないように、
必ず自分の失敗談を伝えるようにしていました。
人は失敗から学ぶものだと思いますし、
その経験を共有することで誰かの助けになれると信じています。
実際に「ありがとうございます、自分も分かっていなかったです」
と言われたときには、失敗した甲斐があったと感じました。
抹消手続きの大切さ
不動産取引では、住宅ローンを組んだ時点での手続きだけでなく、
返済の際に行う抹消手続きも非常に重要です。
特に近年では、住宅ローンの種類が増え、金融機関によっては
決済予定日の3週間前には申請を完了していないと、
抹消が間に合わないというケースも増えています。
さらに、抹消手続きは個人情報に絡むため、
仲介業者が代理で行うことはできません。
売主様が自ら手続きを進める必要があります。
このため、抹消手続きの重要性を売主様に理解していただき、
決済日に向けてスムーズに手続きを進めることが求められます。
最後に
今では、電子申請での抹消手続きが増えてきていますが、
それでも事前確認を怠れば大きな問題に発展する可能性があります。
「売却が決まったのに、抹消手続きが間に合わず契約違反…」
なんて事態に陥らないよう、慎重に進める必要があります。
失敗すること自体は決して恥ずかしいことではありません。
大事なのは、その失敗から何を学び、どう改善していくかです。
これから不動産取引を考えている方も、
ぜひ信頼できるエージェントとともに、
素晴らしい取引をしていただけることを願っています。
この記事が少しでも役立ったと感じていただけたなら、
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