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契約後にいただいた感謝の言葉が忘れられない – 心に残るお客様とのエピソード①

不動産仲介業に携わっていると、たくさんのお客様とお会いします。その中でも、私が忘れられないエピソードがあります。まだ仲介歴が4年ほどの頃のことです。この経験を通じて、「営業担当としての大切なこと」を再確認しました

当時の私は、自信が芽生え始めていた時期でした。売主様、買主様の両方としっかり話ができ、少し慢心していたかもしれません。そんな時、大きな値下げ交渉の申し入れがありました。買主様は「値下げがなければ購入しない」という強い意志を持っていました。私の説得も全く受け入れてもらえず、やや怒り気味でしたが、交渉を受けて申し込みを頂くことになりました


私はその申し入れを売主様に正直に伝えましたが、売主様には住宅ローンの関係で応じることができない事情がありました。「どうしても値下げには応じられない」という売主様の結論を再度、買主様にお伝えしに行くのは、正直気が重かったです。


いざ買主様に報告すると、驚くべき言葉が返ってきました。

「あなたは正直な方ですね。実は他社でも同じ交渉をしましたが、対応が悪く、話をまともに聞いてもらえませんでした。あなたの誠実な対応を見て、信用できると感じました。価格交渉なしでこの物件を購入します。」

私は心が熱くなりました。誠実に事実を伝えただけでしたが、それが信用に繋がったのです。契約当日、売主様と買主様は握手を交わし、最後にはお互いに感謝の言葉を伝え合うほど、良好な関係を築かれていました。私はその場に仲介人として立ち会えたことを、とても嬉しく思います。


最後に「あなたがいなければ、この取引は成立しなかった」と両者からお言葉をいただきました。この出来事を通じて、「正直さ」と「誠意」が信頼を生むということを強く感じました。営業では、自分を売り込む力も大切ですが、相手に正直に誠意を持って接することが何より重要です。

今でも、この教訓を胸に、誠心誠意お客様に向き合うことを心がけています。

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