不動産実情(体感)
こんにちは。
agent-matsukuraです。
先日、家族で出かけた翌朝のことです。
私以外は皆、すっかり疲れ切って休んでいましたが、
私一人、元気に仕事に向かう自分を少し誇らしく思いました。
家庭と仕事のバランスを意識しつつ、
日々成長していると実感しています。
さて、今日のテーマは不動産の現況です。
先日、私は大阪府下から離れた地域まで足を伸ばし、
収益不動産の市場調査を行いました。
調査を通じて強く感じたのは、
都市と地方における不動産市場の格差が
確実に広がっているという現実です。
大阪府下では、賃貸需要が非常に強い状況が続いています。
収益物件でも、適正価格であれば借り手が
すぐに見つかるといった状態が続いており、
賃貸業の活気が感じられます。
これは、地元の活力や人口の集中が
後押ししている部分が大きいでしょう。
しかし、私が訪れた地方の不動産市場では
状況が一変しており、複数の法人に
調査協力をお願いしたところ、
「賃貸がほとんど決まらない」
「集合住宅建築メーカーの撤退が止まらない」
といった声を耳にしました。
ここで興味深いのは、
地域ごとの不動産需要の格差が、
ただの立地条件の違いにとどまらない点です。
大阪のような都市部では、商業や公共のインフラが整っており、
若い世代からも安定的な賃貸需要が見込めます。
一方で、地方では人口減少が加速しており、
働く場も限られるため、賃貸需要が著しく減少しています。
この傾向は、年々顕著になってきています。
結果として、地方で収益不動産を運営するオーナーの方々は、
収益率の低迷に悩まされ、撤退を余儀なくされる
状況が続いているそうです。
加えて、建築費の高騰も影響しています。
ここ数年、建築資材の価格が上昇し、
エリアを問わず建設コストが増加しているのは
皆さんもご存じでしょう。
大阪府下では、このコスト増をカバーする
賃料設定が比較的可能ですが、
需要の少ない地方では、賃料を上げることが難しく、
収益が圧迫される構造になっています。
そのため、地方の収益物件では投資回収に
多大な時間がかかることが多く、
資産としての魅力が徐々に薄れつつあります。
この現状を受けて、
私たち不動産業者が意識すべきなのは、
地域ごとの特性をより深く理解することです。
都市部では依然として安定した収益が見込める一方、
地方ではオーナーの視点でのリスク管理がより重要です。
たとえば、地方物件の収益を確保するためには、
単に物件を建てて運営するのではなく、
地域住民のニーズや地域に密着した
コミュニティサービスを提供するなど、
付加価値を追求することが不可欠です。
入居者にとって住みやすい環境を作り出し、
長期的に住んでもらえるような物件運営が、
収益物件の価値を上げるための鍵となります。
また、地方での物件運営において、
オーナーが注目すべきは、空室リスクに対する早期対応です。
例えば、賃貸市場が冷え込んでいる地域では、
空室が発生するリスクが高いため、
積極的なリノベーションを施し、
物件の魅力を高めることが求められます。
リノベーション費用は初期投資としてかかるものの、
物件の競争力を保ち、長期的な収益性を確保するうえで、
効果的な手段です。また、定期的な市場調査を行い、
家賃の設定や運営方針を柔軟に見直していくことも重要です。
一方で、都市部では今後も安定した賃貸需要が期待できますが、
エリアによっては競合物件が増加しており、同じ物件でも
少しの工夫が差別化につながる可能性があります。
近年では、デジタルデトックスやミニマルな暮らしに
興味を持つ人々に向けた、少し余白のある空間を
演出する物件が支持を集めています。
都市部においても、単なる居住空間以上の価値を
提供することで、競争力を持ち続けることが可能でしょう。
こうしたエリア間の格差や市場の動向をしっかりと把握し、
物件の特性に合わせた対応を行うことで、
より安定した収益を得られる不動産運営が可能となります。
私たち営業としても、投資家の皆様が各物件の
地域特性を理解したうえで賢明な判断ができるよう、
引き続き情報を提供しサポートしていきたいと考えています。
不動産市場は、今後も動き続けますが、
地域ごとのニーズに応じた視点と柔軟な対応が
求められる時代に入ってきているのです。
皆様もぜひ、不動産投資にあたり、
時代や地域に合わせた視点を持つことをお勧めいたします。
この記事を読んでいただき、ありがとうございました!
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