行動経済学について(思うところ)
こんにちは。
agent-matsukuraです。
大学で経済学部総合経済政策学科を卒業したものの…
大学では経済学部総合経済政策学科を卒業し、
なんとなく経済に詳しそうな雰囲気を出していますが、
実際のところ、人に教えるほどの知識はありません。
社会人になってから興味本位で本を読んで得た知識がほとんどです。
自分なりに理解したことを子どもたちにわかりやすく伝え、
反応が良かった内容を記録として残していこうと思っています。
「行動経済学」を子どもたちに説明してみる
今回は、「行動経済学」について、
私が子どもたちに説明している内容を記録しておこうと思います。
私が興味を持った「アンカリング効果」や「極端回避性」について、
簡単に小学生にも伝わるように説明する方法です。
「アンカリング効果」と「極端回避性」とは?
「アンカリング効果」とは、最初に提示された数字や情報が、その後の判断に大きく影響を与えるという心理現象です。たとえば、店で1000円のおもちゃを見た後、500円のおもちゃを見ると、500円のおもちゃが安く感じる、というものです。
一方、「極端回避性」とは、商品が「大・中・小」と三つ並んでいると、人は真ん中の「中」を選びやすいという心理です。「大きすぎると困るし、小さすぎると物足りない」という感覚が働くためです。
この2つの理論は、日常生活でもよく見られるものなので、子どもたちにも説明しやすいと思っています。(もっとも、あまり興味を持ってもらえないことが多いですが…)
お店の「戦略」を知ろう
この理論を説明する際に、私は次のような話をします。
我が家の例ではこんな一幕がありました。
スーパーで「特売品!1個189円のチョコ」が入口近くに置いてありました。普段230円ぐらいするお菓子が安くなっているので、妻はすぐ反応します。(妻はチョコ好きです)
そして、その189円の価格を見た子どもたちは、
普段より少し高い135円のお菓子を選んできたのです。
「なんで今日は違うお菓子を選んだの?」と聞くと、
「189円のチョコが安かったから、これもいいかなと思って」
と言われたことがありました。
これを聞いて、子どもたちも「アンカリング効果」に影響されているな
と感じ、話してみようと思ったのです。
お店の戦略を知ることで、子どもたちに少しでも学びになるかなと思い、
この「アンカリング効果」を例に説明します。
たとえば、コストコでは大きなカートと入り口付近に置かれた高額なテレビが定番です。これも、消費者がカートをいっぱいにしたくなる心理や、高額商品を最初に見ることで、その後の買い物で商品が安く見えるようにする戦略です。
(コストコの思惑通り、いつも買いすぎてしまう自分が本当に情けないのですが・・・)
不動産業界の例も踏まえて
損失回避性のわかりやすい例として
不動産業界の内覧でもこのような話があります
お客様に物件を紹介(案内)する際、
まず「ちょっと外れた物件(あてぶつ)予算より安い」を見せ、
その後「それより良い物件(みせぶつ)予算より高い」を見せ、
最後に「決めるための物件(きめぶつ)予算内」を提案する
という流れです。
このように段階を踏んで紹介することで、
自然にお客様は「一番いいものを選んだ」と感じやすくなるのです。
しかし、今の時代はインターネットでたくさんの物件を比較できるため、昔のような方法は使われなくなっています。消費者が自分で比較して判断する力が求められているのです。
どうやって賢い消費者になるか?
このように「極端回避性」や「アンカリング効果」は、
ビジネスの世界でもよく使われていて、
消費者の選択を誘導するために戦略的に活用されています。
例えば、カフェのメニューやサブスクリプションのプラン、
スマホの料金プランなど、3つの価格帯を並べることで、
私たちは無意識に「真ん中」を選んでしまうのです。
これが意図的に行われていることを知ると、
次の買い物の際に少し見方が変わるかもしれません。
だからこそ、私は子どもたちに
「自分の選択が本当に必要なものかどうか、
しっかり考えて判断することが大切だよ」と伝えています。
自分の意思で選んでいると思っていても、
実はお店や広告の戦略に影響されていることが多いのです。
もちろん、こうした戦略に従って中間の選択肢を選ぶことが間違いではありません。しかし、それを理解した上で、自分にとって最善の選択をすることが、これから大切になってくると感じています。
まとめ
私たちは無意識に中間の選択肢を選びがちですが、その背後には「極端回避性」や「アンカリング効果」といった心理メカニズムが働いています。
これらの理論を知ることで、日常生活やビジネスにおける意思決定の裏側を理解し、より賢い選択ができるようになるでしょう。
これからは、商品やサービスの価格設定の裏にある戦略を理解した上で、
自分にとって本当に必要なものを選ぶよう心がけてみてください。
自分でしっかり考えて選択する力を身につけることが、
賢い消費者になる第一歩です。
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