買主様の対応に思うこと 〜動く担当者への配慮を忘れずに〜
こんにちは
agent-matsukuraです
本日は、少しだけ仕事の愚痴をこぼさせてください。
不動産取引において、契約前に買主様が迷われて
購入を見送るケースは時折あります。
それ自体は特別珍しいことではありませんし、
購入という大きな決断を前に気持ちが揺れるのは当然だと思います。
しかし、先日経験したある出来事が心に残り、
少しだけ考えさせられました。
不動産業界に携わる者として、
また一個人としても「これはどうなんだろう?」と思ったことを、
ここに記録として残しておきたいと思います。
契約直前での迷い
今回のケースでは、私が直接担当していたお客様ではなく、
取引の相手側である買主様のお話です。
私は売主様の担当をしており、
相手側の業者が買主様を担当していました。
取引は順調に進んでいるように見え、
仲介契約の準備も整っていました。
ところが、契約日3日前になって、
買主様から担当者へ
「やっぱり別の物件を購入したいので、そちらを見に行きたい」と
いう連絡が入ったそうです。一度購入の申し込みをされ、
住宅ローンの事前審査も通過している状態での突然の変更。
正直なところ、驚きを隠せませんでした。
理解はできる、けれども
もちろん、迷いが生じる気持ちは理解できます。
家を買うというのは人生でも大きな決断の一つであり、
一度決めた物件に対して「本当にこれで良いのだろうか」と
不安になることは誰にでもあることです。
別の物件が気になるという状況も、
買主様にとって大切な選択の一環であることは間違いありません。
ですが、それでも心に引っかかったのは、その際のお客様の態度です。
配慮が感じられなかった瞬間
買主様は担当者に対し、
「いやいや、まだ契約してないんやから自由やろ?」と仰ったそうです。
確かに、契約前である以上、物件選びの自由はお客様にあります。
それは誰も否定できない権利です。
しかし、その一方で、不動産取引には多くの人が関わり、
それぞれが役割を果たしています。
購入の意思表示として申し込みをいただくことで、
担当者をはじめ多くの人が動き始めます。
住宅ローンの手続きや売主様との交渉、
契約書類の準備など、
目に見えないところで多くの労力が費やされています。
その労力に対して「申し訳なかった」という一言があれば、
担当者としても「また次に向けて頑張ろう」と
前向きに捉えられたかもしれません。
しかも別の不動産をどうやら、別の不動産会社へ
依頼しており、その担当者を通さずのお話をしているとのこと。
私が買主様の担当者でしたら、どのような対応をしていたのか。
非常に悩ましいことでございます。
動く担当者への配慮
不動産業者にとって、お客様の希望を叶えることが最優先事項です。
そのために全力でサポートを行い、最良の提案をすることに努めています。ですが、それと同時に、お客様にも「動いている人がいる」と
いうことを少しだけ心に留めていただけると嬉しいなと思います。
家を買うというのは人生の一大事であり、
簡単に決められることではありません。
迷ったり、気持ちが変わるのは当然のことです。
ただ、その際に「ここまで動いてくれた人たちがいる」と
いう視点を持っていただけると、取引全体がもっと
スムーズでお互いに気持ちの良いものになるはずです。
まとめ
不動産取引は、多くの人が関わり合いながら進む共同作業です。
お客様には自由に選択する権利がありますが、同時に、
その裏で動いている担当者や関係者への配慮があると、
より良い取引につながるのではないかと感じます。
そして私たち不動産業者も、お客様に寄り添い、
最後まで満足していただけるよう努力を
惜しまない姿勢を持ち続けるべきです。
お客様と業者の双方が少しずつ歩み寄り、
信頼関係を築くことで、取引はもっとスムーズに、
そして心地よいものになるはずです。
これからも、そんな取引を目指していきたいと思います。
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