マネ 〜フォリー・ベルジェールのバー〜
印象派の父と言われるエドュアール・マネ
この作品は、晩年の傑作と言われ、集大成的な作品です。
(画集より)
マネ作品は とても批判が多かったのですが、この『フォリーベルジェールのバー』は好評だった作品です。
この作品をよく見てみると
*正面にいる女性が鏡に写っているのですが、その姿が右に寄っている
*遠近法を考えてみてみると、少しイビツに感じる
でも、これも計算し尽くされたものだったのです!!
この上記の2つによって
中央の女性に焦点(ピント)があってしまうように、見る側の視点を自然に中央に導く技法だというのです。すごい!!!
なんとなく、女性が浮かび上がっているように感じられますよね。
このフォリーベルジェールのバーは、今もパリにあるそうです。
これが描かれた時代(1860年代くらい)は、パリは急激な経済の発展を遂げていて、華やかな時代だったということなのですが
当時の女性たちといえば、結婚するorお針子として働くor娼婦になる・・・という選択肢しかないと言われていました。
この女性は、バーで働く娼婦だと言われています。
華やかだったこの時代において、
この女性のどこかアンニュイな表情は 女性の複雑な気持ちをものがっているように感じますよね。
マネの作品は、他にもたくさんあります。
アーティゾン美術館では、マネのコレクションも数々あります^^
芸術の秋、たくさんの作品に触れて、お気に入りを探してみてください♫
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