コラム:伝統産業継承基金の必要性#1/2
私の見解
私が分析するには、我が国の GDP600 兆円のうち、入れ替えが必要なのが 300兆(例えば自動車参加からロボティクスなど)、残すべきインフラ産業や伝統産業などのうち、DX などで効率化できる部分が80兆、残りの220兆は「身体知」つまり、人から人へと伝えていかなければならない。伝統産業のみならず建築やコンサルや金融業でさえそうである。本当の思考力や応用力を持った人材を育てあげるのに 3〜5 年は最低必要である。
日本の状況を俯瞰でみると、やはり「若者は搾取されている」と言われても仕方がない。グラフを見れば明らかなように貨幣流通量は倍になり、同時に現役人口は半分になっている。つまりお金より人の方が4倍重要な存在だと言える。子供や若者に投資せずしてなにをもって国作りなどできるだろうか?
金から人へ:通貨の価値は希薄化し人材の価値が高まってゆく
ここでは2点強調したいことがある。
日本における日本銀行券の発行高と貨幣流通量は20年前から流通高は20年前から2倍になっている。一方で人口は、2100年前後で半数の6000万人になる見込みである。
今後は慢性的な人不足、資金過剰の状態が続くと予測できる。人材育成に資本を投下する必要性があると考えられる。
都銀の収益を見ても、大企業への貸付収益が半分、しかもその金利はわずか 0.5%(!)、収益の1割はアコムなどの消費者金融である。その金利は 8〜15%にのぼる。つまりお金のない若者をシャブ漬けにして未来を奪い、使命を終えた生産性の低い企業はゾンビ化させているわけである。
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