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離れていても温めますか #クリスマス金曜トワイライト

またまたこちらの企画に参加します。この作品をリライト(自分なりに書き直し)します。


 警備員室の横から外に出るとうっすらと明るんでいました。それでもまだ見える星があります。二十四時間近く吸い込んだ屋内の空気をフゥと吐き、冷気と入れ替えます。

 コートの襟を立てビル沿いに歩き始めると、バイクの派手な音が通り過ぎて止まりました。ヘルメットを脱ぐとショートカットが覗きます。緑色の車体が大きく見えました。

 目が合いました。軽く頭を下げると彼女もニコッと笑って…



「…くれたんですよ」

「ふんふん。で、それがその?」

「はい。『Something』の」

「『Something』って一階のカフェだっけ?」

「そうです。そこのバリスタですよ」

「ふうん。あ、もしかしてあの白黒の」

「あ、はい。黒いエプロン、シャツに映えますよね」

「その言い方がもう惚れてるよね」

「そういうもんですか」

「かなり可愛いって課長も騒いでいたよ」

「ええ?課長もですか?」

「激戦区ね。プレゼンで競っている場合じゃないわ。っていうか資料の準備は?」

「今朝6時まで会社にいて仕上げたから大丈夫です」

「6時まで?朝出勤してこなかった?帰って着替えてきたの?」

「はい。一度会社を出たおかげで、ちょうど店に来たカワサキさんに会えたんですよ。バイクで出勤していることは誰も知らないと思います。彼女はいつも早番らしく、夕方にカフェへ立ち寄っても姿を見る事はありませんし」

「顔はベビーなのに、バイクねえ」

「1000ccのエンブレムが付いていました」

「惚れてる、惚れてるー」

「誰にも話せませんよ。こんなこと」

「あたしはいいのかい」

「先輩は、ほら…」

「独身アラサーに向かって、そっから先の言葉には気をつけろよ」

「ええっと、先輩はその…」

 先輩ですから、と言いました。


 僕は多国籍居酒屋『良好生活』で山神先輩と、ラグーソースのパスタをつついていました。そう、困った時には山神先輩。弓道で鍛えている筋肉質な体形が精神的にもたくましく見え、というか向こうからよく「世良くん、世良くん」と話しかけてくれるので、相談しやすいのです。あと、女性を意識させないのもいいのかもしれません。すみません。山神先輩。


「んで、あとはあの子が川崎っていう名前だってことまでは知っているわけね」

「あの子っていうか、たぶんああ見えて年上なんでお姉さんですけれど。それと川崎さんじゃなくて、『バリスタのカワサキさん』ですけれど、まあ略してカワサキさんではあるのですけれど」

「はあ?何言ってんだ、キミは?」

「そう僕が勝手に名付けました」

「もしかしてバイクがカワサキだったとか?」

「もしかしてそうです。」

 先輩はため息をついた。

「バイクの排気量までチェックしているんだったら、店で名札も見なさいよ」

「いや、それってなんかストーカーっぽいかな、とか。その、顔ばっかりみていたというか。まあ、腰の方につけているんで、よく見えないんですけれど」

「なんだ、見てんじゃないの」

「まあ、見ちゃいますよね。なかなか距離が縮まらないんで、それくらいしかできなくて」

「あんたさ、無理じゃね?」

「そんなこと言わないでくださいよ」

「23階のオフィスから1階のカフェの間には、現実っていう壁があるから。高嶺の花ならぬ、崖下の花ってところね。カフェでカップを受け取る時にランチにに誘うとかってのはやっぱナシだろうからね」

「じゃあ別の場所でたまたまあった時に…」

「言っとくけど、彼女と偶然電車で隣り合って奇遇ですねとか、案外近くに住んでいましたとか、英会話教室で一緒になるとか、「お前たちは血の繋がらない姉弟だ、今日から一つ屋根で生活しろ」とか、そういう夢みたいなことがあると思ってじっと待つ、なんていうのは大間違いだからね」

「最後のは何ですか?」

「そういう都合のいい妄想を書いた小説、noteとかにありそうじゃん」

「いや、いくらなんでもないと思いますけれど。それより、英会話教室で一緒、ってのくらいなら現実にならないですかね」

「ないね。あったら奇跡だね。っていうかその手の夢想を本気にするのはストーカー気質だね。世良くん、気をつけたほうがいいよ」

「ストーカーできるほどの暇がないのは判っているじゃないですか。それに、星に願うくらいなら構わないでしょ」

「それよりもやることがあるね」

「なんですか。教えてください」

「どうしよっかな」

「なに出し渋っているんですか。教えてくださいよお。山下先輩にしか頼れないんですから。やることってなんですか」

「あたしに奢ることだ」

「あ、いいですよ」

「冗談だよ、いいよ。実家から届く酒だけ届けろ」

「持ってきています」

「よろしい。それより、同じところにいて動きもしないで「なかなか距離が縮まらないんです」なんて言ってないで、自分から縮めることだね。普段はどう接しているの」

「えっ。ええっと…」



『ベーグル、温めますか?』
『あ。。どうも。。』


 たしかにだめだな、こりゃ。自分でもわかりました。

「嗚呼、先輩。どう声をかけたらいいんでしょう?」

「なんでもいいから、なにか言うの」



「超美人だ」

「え?課長。誰ですか?」

「今度地下のスーパーに移動してきた店長だ」

「女性なんですか?うわー」

「はーい、課長と花山くんが問題発言でーす。ついこの前もカフェの女の子が可愛いとかって言っていたし」

「いや、ヤバイ。女性はみんな可愛い。あ、男性もみんな可愛い」

「移り気すぎるのが問題なんですよ。花山くん、地下に行っている暇なんかないからねー。このまま食事は営業先で取るよー」

 翌日の昼休み直前の課内。ふざけた調子で話が交わされていました。

 僕はそのやり取りを聞いて、少しホッとしていました。カワサキさんを狙う男性が少しでも減ると思ったからです。変ですね。だって彼氏がいるのさえもわからないというのに。


 そんな日常にも、やがて風が吹くときが来ました。


・・・・・


「この世は深い闇だ」

 僕の口癖です。本気でそう思ってはいるのではなく、「今日は厄日だ」くらいの意味です。でも、かなりヤラれている時に使います。

 その神社は、会社から少し離れた、国道沿いのビルの谷間にありました。通称・田町八幡。正式には御田八幡といいます。階段を登ると小じんまりとした社がありました。木造拝殿の後ろは盛り上がった深い森です。人がほとんどいないので、たまに息抜きに来ているのですが。昔、山神先輩が教えてくれたのです。仕事で本当にヤラれたときには、人と繋がれ、書物を読め、八幡の森に行け、と。

 現場が撮影の道路使用許可を取っておらず、しつこく責め立ててくる警察に何度も頭を下げる羽目になった日でした。普段そんなことはないのに。

 さらに撮影からオフィスに戻ったら課長からねちっこく経費の伝票処理を問いただされて『そんなの覚えてねぇよ』と危うく喉から出そうなほどでした。少しぼーっとしようと思ったのです。


 境内に国道が見下ろせる眺めのいい椅子に座っている人の、まず足元が目に止まりました。青いデニムに、それから革のジャケットが目に入りました。

 そこに居たのは「バリスタのカワサキさん」でした。

 僕は目の隅で追いかけながら、お参りをして柏手をうちました。



「まあ、あれだね。八幡に行きなよ」

「星に願いをかけるのはダメで、神頼みはオーケーなんですか?」

「オーケーなんだよ。あそこはほんとパワースポットなんだから。少なくともあたしにはそうだし、キミにもそうみたいだしさ。でも頼むんじゃダメ。行動に移すこと。そうね、おみくじを引きなさいよ。それでね、必ずそこに書かれていることに従って「行動」すんの。気に入らないからって、すぐにまた別のおみくじを引き直すのもナシだからね。天は自ら助くる者を助くんだよ」



 そうです。おみくじを買うのでした。無人のおみくじ売り場の前に立ちます。こういうのは初めてかもしれません。箱にお金を入れます。作法は判らないのでとりあえず手を合わせ、平皿に盛られたおみくじの山から一枚引きました。


『大吉』

「恋人・あわてず心をつかめ」


 長椅子のほうを見ると、カワサキさんはまだ座っていました。僕はゆっくりと、大きく円を描くように回り込んで近づいて行きます。ゆっくりと覗き込む仕草をして会釈をしました。

 カワサキさんは、肩にかけているバッグにメモ帳をしまうと、何か言いかけて僕の目をじっと見つめてました。光彩の輪郭が淡く青い澄んだ風合いでした。


『あの。。ワタシのおみくじに、待ち人は遅れて来たる。って書いてあったんです。あ。。おみくじ引きました?』

 彼女はニコッと笑って…



「…くれたんですよ」

「だったらデートせえよ。デート。あたしと話している場合かい。こんな場面見られると、誤解受けるよ」

「それはないと思います」

「なんじゃい、それ」

「それに、やはりここは報告しておいたほうがよいというか。大願成就の奉納もありますし」

「奉納ってキミねえ。大願成就とはまだ言い難いし…あ、それそれ。『素晴らしき大世界』ね。旨いんだよね、それ。で、この風船は何」

「それは何というか、飛び上がりたいほどに幸せな気分になってしまって、丘を降りた時にいた風船売りから2つ買ってしまったんで」

「いや、まだその幸せなのと風船を買うのとの繋がりが不明だけれど」

「だって風船があれば浮けるじゃないですか。じゃあ山神先輩にも1つ差し上げましょう」

「いらんわい」

「ええ?闇に光が刺したんですよお?世界の夜明けですよお?もう花とか空とかこんなに青々としていたのかってほどに鮮やかに思えてですねえ…」


 今日は夕暮れ時から、居酒屋で東京湾を見渡していました。僕は、カワサキさんが夜学でデザイン学校の勉強をしていること、名刺を渡したことを話しました。


「…つまり、日常の中の非日常は、その日意外な場所から突然に始まったわけでして」

「褒められるのは、あたしの言った通りにやったことと、名刺を渡したところかな。それだけみたいだけれど」

 結局先輩は僕の渡した風船を受け取り、店主の目を盗んで『素晴らしき大世界』を飲んでいました。

「でもこれで崖下の花でしたっけ?それがリアルな存在になったんですからねえ。いやあ、本当に叶うなんて思ってもみませんでしたよ。山神先輩のお陰です」

「八幡様もね」

「もう仕事のうさも晴れましたよ。漂っていた暗黒物質が吹き飛びました。さすがパワースポットですね」

「暗黒物質ってなんかイメージが間違ってない?あと、仕事のうさが晴れたのは彼女のお陰だろうけどね」



 ですがそれ以上の追い風はありませんでした。カワサキさんは、暫く見かけなくなってしまいました。毎朝、一階のカフェを覗く日が続いたのです。



・・・・・


「よりによってこんな寒い日になあ」

「会社もスタジオを借りる経費を削っていますからねえ。今後もこんな調子ですよ」

「平塚って遠いな。谷口、香盤表。ん。ああー、この行程が無駄なんだよなあ。押すと修正が効かんぞ。後ろが横浜ってさー」

 香盤表とはスケジュール表のことです。ロケ撮影を何箇所も短時間でする日でした。朝早くからの予定が細かく書き込まれています。現場は沢山のお弁当の手配や、タレントさんの人よけをしたりで大変でした。

 トイレ休憩で第三京浜の三沢サービスエリアに寄った時です。何台も並ぶバイクを見ると、目がカワサキを探しました。すると緑色のカワサキを見つけたのです。周りを見回しました。たむろっているライダー達の中に彼女の姿は見えません。同じ型ってだけか。肩を落としてトイレを済ませ、ロケバスに戻ろうとした時です。

 僕は手を拭いてたハンドタオルを落としてしまいました。その途端に吹いた風に飛んでいき、歩行者の足元に止まります。青いデニムでした。見上げると、カワサキさんでした。僕たちは互いに目を合わせ、しばらく止まってしまいました。

 彼女は笑って頷くと、拾ったハンドタオルを手渡してくれました。


『おみくじ。またこの前引いたんです。。覚えてます?あの神社』
『ええ。もちろん。で。。大吉でしたか?』


 僕は今日はロケで大変だということを話すと、カワサキさんは事故って最近まで入院していたと教えてくれました。ペロッと小さく舌を出すと首をすくめて顔をくしゃくしゃにします。僕は溶けそうになりました。バカです。大バカ者です。僕は上空1000mにいました。死んでしまいたい。いや死ねる。死なないけど。

『あー先輩!こんなとこにいたんだぁ。もう出ますよ!』
後輩の声を無視して、彼女に話そうとしても次の声が出ません。

『あの。。また会えますか。。』

『来週からいますよ。今日はリハビリrideなんです。ロケ頑張ってくださいね』


 ロケバスでハンドタオルを握りしめてニヤニヤしている僕を気にする人は誰もいませんでした。また風が吹いてきた予感がしました。その日の仕事はあっという間に終わりました。CM制作の見積もりに書かなきゃいけない事がたくさんあったのに何も覚えてません。僕の心は三沢パーキングエリアに残ったままでした。



・・・・・


「そのあとも、色んな場所で巡り逢いましたね。セカオワのライブ、居酒屋巡り、大江戸温泉。全部偶然に」

「だけど恋はその先には進まなかったんだよね?それだけ神様がチャンスをくれてんのに?っていうか無駄にしすぎでしょ」

「でも先輩と一緒の時とかあったじゃないですか」

「ああ、あれは忙殺されていたときだわ。みんなも居たし抜け出すのはちょっと厳しかったかね」

「カワサキさんが男性と一緒の時もありましたしね」

「そりゃ厳しいね。客と店員22階分の距離っていうリアルは、ずっと保たれた訳ね」

「風は吹きませんでしたね。先輩にカワサキさんのことを相談してから、また冬が巡ってきちゃいましたよ」



 ある朝、コーヒーを受け取った時でした。


『ちょっと待っててくださいね。これオマケです』


透明の袋に入った。小さな焼き菓子でした。


『うわ。嬉しいです。ミーティングで食べます。疲れて死にそうになるから。ありがとう』

『きっと効きますよ。特製ですから』


 彼女の笑顔はどんなクスリよりも効きそうでした。いつも通りニコッと笑うと、次のオーダーへと吸い込まれていきました。



・・・・・


 なかなか結論が出なくて疲れていました。ミーティングが延々続く間に、外は夕焼けに染まります。23階からの景色は富士山が手に取るようでした。日頃から見慣れてなんの感動もないのですが、その日は少し赤みが増しているように感じました。

 貰った焼き菓子をポケットから出すと、裏側に小さなシールが貼ってあるのに気がつきました。それは折りたたまれていて、開くと中には小さく丁寧な文字でメッセージが書かれていました。

「しばらくバイク旅に出ます。つづきは、おみくじを引いてください」

 僕は息を吐きました。日々是好日。あるがままを良しとして受け入れる、ってところかな。

 呟くと、さっきまで見えていた富士山はどこへやら。窓の外はすっかり暗くなっていました。遠くに品川駅の灯りがキラキラと揺らめいていました。


・・・・・


ミーティングが終わってからはプレゼンの準備でした。そのまま日が明けました。警備室横から外に出ると、田町八幡へ向かいました。


「大吉」


 大吉って大凶でもあるな、などと思いながら結こうとすると、おみくじが大渋滞しています。すき間を作ろうと絵馬を端っこに寄せようとした時です。バイクの絵が描いてある一枚が目に入ったのです。


『理由があってバイク旅をしてきます。もし私のことを覚えていてくれたら、来年の大晦日にココで会いたいです。そして除夜の鐘を一緒に鳴らしましょう』



「で、メールアドレスも知らないって、ちょっとあんたたち、どっちもおかしくない?」

「それでもどうにか、神社で繋がったもんで」

「そんなに信心深かったっけ?」

「いえ、星には一途に祈りましたけれど。それで繋がらないのに繋がっているんですよねえ。あ、おみくじのおかげでしょうか?」

 山神先輩は「あたしの教えおかげでしょ」とまた僕の渡した地酒を隠れて飲みました。

 あのあと、どこかで気持ちが折れてしまうかもしれないと思って、僕はポケットからボールペンを出して絵馬に書き足したのでした。

『信じるチカラをください』と。

「カワサキさん、いまごろ彼女はどの辺にいるんでしょうかね」と言ってから、僕は急に頭をあげて山神先輩に詰め寄りました。「僕は騙されているのでしょうか」

「そういやメアドどころか、こっちは名前も知らなかったね。ひょっとしてキツネが人間に化けているだけだったりして」

「ちくしょう」

 山神先輩が慌てた。

「ちょ、なにあんた。この話の流れで泣く?ここ」

「本当は仕事なんてやめてどこだってついて行くのに。また待つんですよ?」

「関係ないけど、世良くんの声って優しいよね」

「カワサキさん、また暗闇のなかを走るんですかあー。この不安定な時代の暗闇をぉぉー」

「狂ってきてる、狂ってきてる」

「カワサキさーん」

「あたしは山神先輩だよお」

「そんなこと言ったってもう生きていたって仕方ないじゃないですか」

「そんなこと言ったっての意味がわからんぞー」

(ベーグル、温めますか?)

「え?はい、温めます」

 僕はあたりを見回しました。

「どうしたのよ。今度は急に泣き止んで。本当に頭がおかしくなった?」

「いや、カワサキさんの声が…」

 聞こえた気がしました。



 帰り道、僕は夜景を見つめたあと、空を見上げて

「遠く離れていても温めます」

 呟きました。

 深い森の匂いと冷気が心地良かった。星の流れまでもが見えるように感じました。彼女と繋がっているように感じました。何時でも、いつまでも繋がっているのだと。信じていれば、きっと幸せになれるのだと。

 信じるチカラをください。




#クリスマス金曜トワイライト


追記

「なぜその作品をリライトに選んだのか?」
この作品の好きなところを述べます。恋が始まっていないという状態が延々続くところが面白い。偶然の出会いってみんな空想して、それを口にしていないだけじゃないですか。で、それを小説の中でただ起こしても、ありきたりです。だから作家はあの手この手でそのありきたりを元に、必然性を増しつつ特別な感じを引き立てるお膳立てをする。ところがこの小説はその偶然をひたすら起こしている。しかもそれが成就しない!天は一途な青年を愛したようですが、成就させてしまってはもう構えない。だから引き伸ばしに引き延ばしているのでしょう。ええ。

「どこにフォーカスしてリライトしたのか?」
リライト企画では、飲む飲み物から聴く音楽まで変えて参加です。今回は池松さんに紹介されたこの曲をひたすら聞きました。池松さんの作品がそうでしたが、それに輪をかけて曲を反映しました。
また、上に述べたことを踏まえまして、神はあまねく存在させました。
説明的にするのを減らす工夫として、山神先輩を登場させました。彼女は主人公の代弁者でもあり、心理を外に見せる装置になっています。より、映像的になったと思います。

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