働かせ方改革
いわゆる経営のノウハウ本かと思いきや(それも書いてはあるが)、ある飲食店のお語である。サクセスストーリーかと思いきや、このご時世である。かなり苦労はされている。なんと、一日百食限定の商売を、さらに一日五十食限定に絞り込むことで黒字を維持しているそうだ。
もうブラック企業はいらないから、この残業なしの超ホワイト企業、佰食屋みたいな職場だけになってほしい。それでみんな自分の時間を作って遊ぼうよ。
もっとも自分には、この佰食屋でさえまだ勤務時間が多すぎるんだけれど。
江戸時代、商人はそれこそ朝から晩まで働いたろうし、今の基準で言えばどの店もブラック企業になってしまうかもしれない。
でも職人はそうじゃなかった。午前中に仕事を終わらせて、後は飲んでいたという。午後も働くようでは「仕事の遅い、腕の悪い奴」と見なされてしまったという。
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俺、江戸時代の職人がいい!
いいぜ、職人。「午後まで仕事をやっているのは、仕事ができねえんだ」言ってみたい。
うーん、なんて素敵なんだろう。
お金も好きだ。でも、時間が勝る。
利益の追求はしばしばただの強迫だ。
さて、家賃の安い土地にも引っ越した。会社を立ち上げた。まだほとんど利益が入らないから、自分で稼いでこなくてはならない。
とりあえず午前だけ働く、という道を目下模索中である。