こどもゴコロは言葉の裏に
(写真は、インタビュー中に娘が勝手に撮った自らの足)
こちらの企画に参加します。
「インタビューしていい?」
「インタビューってなに?」
娘は3歳である。
「ダディが訊いたら答えるの」
「クイズ?」
「そんなもんかな」
「じゃあ行くよ。中身がピンクで外身が赤で、皮が緑のものなあんだ」
訊く側が逆転する。しかも既存のなぞなぞではない。大抵のなぞなぞは言い終わる前に瞬殺してやるのだが…
だが、娘が出題するなら、娘が関心のあるものが答えに決まっている。
「皮」という言葉に惑わされてはいけない。3歳児が使えるボキャブラリーやありがちな間違いを織り込んで問題を解く必要がある。
「いちご!」
「あたり!」
「じゃあ、ダディーの質問は……」
「じゃあね、もふもふで、中が白で、外がピンクなもの、なあんだ」
また訊かれるのである。応答の反応潜時の短いのは即興芸人の父譲りだとは思っておったが、ここまで早いとは。だがそれがヒントにもなる。先の答えからそう遠くはないだろう、と想像がつく。
「桃?」
「正解」
娘の最近のワードに「桃」が多いのもヒントになった。
その後も次々と問題を出され、「中身が赤で外見も赤のものなあんだ」という出題に答えられなかっただけで(りんごらしい。「トマト」と答えて間違うと、すぐ答えを言われてしまったので答えられなかったが、もう一度チャンスがあるなら答えられてしかるべき問題であった)、他は正解できた。
やっと問題が尽きる。こちらのターンだ。
「朝起きたら、ダディたちになんて言ってほしい?」
「『あそぼう』」
以下、ダディーたちが間違えたときも、お腹がすいたときも、とにかく「あそぼう」と言ってほしいらしい。忙しくて遊べないときも、「あそぼう」が良いそうだ。
その後、ごほうびに「あさぎーにょ観たい」と言われて見せるはめになってしまった。
こどもゴコロは直接回答はしてもらえないことが多い。適切に理解する感性と観察力と経験と試行錯誤が必要である。
もっともっといっしょに遊んでほしい、ってことはわかったよ。
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