2022年9月3日の近況報告 「子供だまし」って言うけど子供はだまされてくれないよ
創作でよく「子供だまし」っていう言葉があるけど、子供はだまされてくれないよ。むしろ大人の方が簡単にだまされてくれるから「大人だまし」の方が格段に楽。
子供は話がつまらなくなったら「つまんない」って言ってその場で投げ捨てるんですよ。
決して「最後まで見なければ本当に面白いかなんてわからない」とか「作者が好きだからつまらなくても最後まで見よう」とか
「せっかく映画見に来たんだからここで退出したら丸損だ。少しでも元を取るために最後まで見よう」なんていう事は「絶対に」しません。すぐ投げ捨てます。
児童文学なんて「何百年、何千年前から語り継がれた人類普遍の名作」や「この道数十年の巨匠」が対戦相手。
こいつらに勝たないといけないんだから、とてもじゃないが俺がうかつに手を出したら最低限２００回は殺される。素手で黒曜石の鉱床を掘るようなハードモードです。（こういうたとえでいいのかな……）
プロレスだって「サッサとカウント３とればいいのに何で試合を引き延ばすの？」とか突っ込みどころ満載なんで子供はすぐ飽きると思います。
「嘘だとわかってるけど話にのってあげる」っていう大人はなんと優しく素晴らしいことか！ 大人になるってとっても良いことですよ！ 本当に！
「大人になる」のを悪いことのように描く創作は多いけど、悪いことばかりじゃないぞ！
なのでいわゆる「子供だまし」っていうのは正式に言うのなら「『大人だまし』が出来ていない」っていうものなのだと思います。
「大人の事情」を熟知していて子供よりもずっと「だまされてくれる」大人すらだませないようでは、っていう事なんでしょうな。
何せ大人は「嘘だと思っていてもだまされてくれる」どころか「むしろ嘘でもいいから上手くだましてくれ」って思ってくれるんだから。
子供は嘘だとわかったらすぐ投げ捨てるので子供は大人よりもはるかに残酷で厳しいですよ。
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