説得力のある演奏をするためには・・・「言葉」を掴もう!

音楽を聴く時、どんな演奏に心打たれますか?

美しい音質、完璧なテクニックなど、
優れた演奏者はたくさんいますが、

説得力のある演奏にどれだけ出会えるでしょうか?

「説得力」「メッセージ性」
特にこれらが大切です。

いくら「質のよい演奏」をしたとしても、そこにメッセージ性がなければ人の心には刺さりません。

ではどうしたらメッセージ性のある演奏ができるか。
メッセージとは、言葉ですね。
つまり言葉の強さが説得力となります。

言葉が強くてこそ人の心を掴みます。

ではこれから、「言葉とは何か?」いう原点に触れつつ、
「説得力」について説明していきます。


◎言葉の力
私たちは言葉から影響をたくさん受けます。
言葉によって力をもらったり、モチベーションが上がったり。言葉によって傷ついたり、癒されたり。

◎なぜ言葉には影響力があるのでしょうか?
言葉というものを分けて考えてみると、

①言語・・・(例)日本語、英語、ドイツ語など
②内面・・・考え、心など
と考えることができます。

"内面"にあるものが、"言語"というものを通して表現されるものと言えます。

だから、影響力があります。

◎そもそも言葉って?
内面が根本だといえます。

そう考えると、"内面"が根本なのだから、それを表現する手段は"言語"でなくてもいいわけです。"行動"で表すこともできます。

だから、〈行動が言葉だ〉ということができます。

例えば、愛する人がいるとして、
愛する人に"好きだ、素敵だ"という気持ちは
言語を通しても伝えられるし、言語ではなく行動で表すこともできます。
むしろ、その人が願っていることをするなど、行動の方が説得力があったりします。
(もちろん言語で伝えることも必要ですが。。)

◎そもそも音楽って?
音楽を聴いた時、心に何が残りますか?
美しさや迫力などを感じたりもしますが、
その出所が大切です。
出所によって音楽の説得力が左右されます。

「綺麗な音を出す」としても、
・その綺麗な音を出すことが目的なのか、
・綺麗な音を、自分の中の綺麗なイメージ、綺麗な心などが音になっているのか、
によって変わります。

例えば、
「とても良い演奏」を聴いたとしても、心に残る場合と、心に残らない場合があると思います。
その演奏が、内面から湧き上がってきた音楽なのかどうなのか?が、説得力を左右します。

◎音楽をするにしても、中身が大切
冒頭で〈行動が言葉だ〉と書きましたが、
内面にあるものを、音楽を通して表すことも〈言葉〉ということができます。

◎説得力のある演奏をするには?
演奏をするということは、
〈演奏者〉と〈曲〉の二つがあるわけですが、
演奏者がその曲の内面(中身)を感じ取り、
それを演奏者の内面を通して表していくこと。これが説得力のある演奏につながります。

歌詞のない器楽曲などクラシック音楽のように〈構築される音楽〉の場合は、楽曲分析をして、その曲の内面やメッセージを読み取る必要があります。

楽曲の内面を感受し、それを演奏者の内面を通して表れる音楽こそが、説得力のある音楽と言うことができます。

"内面"に目を向け、
その内面を様々な"言語"(手段)を通して表すこと。
それが、"言葉"。

★まとめ★

①言葉とは、内面+表現手段(言語、行動等)
※行動も言葉と言える

②音楽の内面を感受し、演奏者の内面と共に表出することで、説得力のある(メッセージ性の強い)演奏をすることができる。

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