環境が変わっても熱い気持ちは変わらない。CRCからIT業界に挑戦し、描いていきたい未来とは。
こんにちは。
アガサ株式会社、人事の松岡です。
社員インタビュー企画第五弾!
カスタマーサクセス部の長谷山さんです。
これまで10年以上病院で治験コーディネーターや治験事務局として切磋琢磨されてきた中、2022年7月にアガサへジョインした長谷山さん。
IT業界にチャレンジを決意した背景や、今後の展望など詳しくお伺いしました!
ー大変興味深いご経歴ですが、これまでのご経験をお聞かせいただけますか?
長谷山:元々医療に強い興味があったわけではなかったのですが、化学に興味があったことや、両親からの勧めもあり、大学は医学部の保健学科に進学。卒業後は、臨床検査技師として千葉の病院に入職しました。
1年半務めた後、結婚を機に長野に移住し、治験コーディネーター※(以後、CRC)として大学病院に入職しました。
(※)治験コーディネーターとは、医療機関において、治験責任医師・分担医師の指示のもとに、医学的判断を伴わない業務や、治験に係わる事務的業務、業務を行うチーム内の調整等、治験業務全般をサポートしている。
大学時代に病院実習で臨床研究支援センターを訪問する機会があり、その時にCRCさんの話を聞いて面白そうだなと思っていました。
一般的には「薬を作りたい、患者さんのためになりたい」という想いからCRCになる方が多いのかもしれませんが、私は違っていて。
大学病院でCRCになれば、様々な疾患領域の新しい薬を担当できるので、未知なものを勉強できて面白そうだなと思ったんです。
もちろん大変さがあるのは理解していましたが、知らないことを学びたいという想いが強かったです。
ー知識欲の高さを感じます。。!幼少期からチャレンジ精神は強かったんですか?
長谷山:そうですね。
小さい頃から「知らないことを知りたい!」という思いが勝り、ありがたいことに新しいことにたくさんチャレンジさせてもらいました。
何かを極めることは得意ではなかったのですが、楽しそうなことがあればどんどんチャレンジしていく精神は今も変わっていないです。
CRCとして入職する際も「色々なことにチャレンジさせてください!」と宣言していたので、一般的なCRCよりも比較的多くの経験を積むことができたと思います。
治験事務局を6年ほど兼任しており、他にもIT分野の担当をすることも多かったため、コロナウイルス流行後に、職場や携わっていたコミュニティでSlackやasanaなどのITツールも導入しました。
当初、「チャットって何?(笑)」という反応だったのが、実際に導入するとみなさん使わずにはいられなくなりましたね。
また、地方在住、且つ”治験”というニッチな業界では、スキルや経験を積まなければ生き残れないと考えていたので、大学病院時代は様々なセミナーやイベントに積極的に参加していました。
CRCは比較的女性が多いので、どの勉強会にもいる若手の男性というだけで覚えてもらいやすのかったのかもしれません。(笑)
その中で、治験業務の効率化を目指していくグループに所属したことがきっかけで、2014年ごろから治験関連文書のペーパーレス化にも取り組むことになりました。
ーAgathaにも通ずるご経験ですね!他の業界に比べても病院は紙対応が多いですが、ペーパーレス化を進めていくことに対し、現場での反発があったのではないですか?
長谷山:当初は反発までにも至りませんでした。
現場は人も足りず手が回らない状態、且つペーパーレス化を進めようとしても担当交代などでそれどころでは無くなってしまったり。。
業務効率化のグループに病院所属という立場で参加しているにも関わらず、何年も貢献できない期間があり、歯痒さを感じていました。
その後、他の病院でペーパーレス化を実現している先輩方の講演を聞く中で、「やはり自分もやらなければいけない!」と改めて決意し、勤務していた病院で導入を進めていきました。
その頃は既にパイオニアという立場ではなく、先行事例を学びながら進めることができたので、工数はかかりましたが比較的穏やかに導入できたと思います。
ーそこからどのような経緯で、ご転職を決意されましたか?
長谷山:前職でコンフォートゾーンに入っていると感じたことが理由です。
スペシャリスト希望であれば長きに渡って経験を積み上げていくことが必要ですが、どちらかというと私はジェネラリスト志向だったため、約10年在籍し、ある程度のことができるようになった後はさらなるチャレンジをしたくなりました。
アガサに入社する1年ほど前から転職活動をしていましたが、長野県に家を建てていることもあり、転居する意思はありませんでした。
これまでの治験に携わっていた経験を活かせる、且つフルリモート勤務ができる企業を探していましたが、自身で探す限りそんなところは全然なくて…。
医療機器の会社にも応募したことがありましたが、全て書類選考の段階でご縁がないという結果になっていました。
実は、最初にお会いした時期をハッキリと覚えてはいないんですが、アガサの創業時から鎌倉とは面識があったんです。
学会でお会いしたり、実務者目線の意見をお伝えしたりと、コミュニケーションは取っていました。
そのため、アガサが採用をしていることを知り、結果的にアガサ1社に絞り選考に進みました。
ーそうだったんですね。最終的にIT×医療のアガサへ入社する決め手はなんでしたか?
長谷山:幼少期はゲームプログラマーになりたかったので、漠然とIT業界への憧れはありました。
これまでの環境だと、何か業務効率化を図りたいと思っても、他の企業に「こういったシステムを作ってください。」とお願いすることしかできず、もどかしい思いをすることがありました。
そのため、自社サービスの企業、且つ自分でもシステムを作れるようになりたいという思いが叶えられる環境がベストだと考えたんです。
アガサであれば、IT分野にチャレンジができる上に、これまでのCRCとしての経験を活かすことできるので、今後のキャリア展望も描きやすく、良いこと尽くしでした。
ー現在の担当業務と、ご入社されてから感じたことを教えてください。
長谷山:入社当初はAgathaのシステム導入コンサルタントとして、セールスから受けとった案件を病院へ導入する業務を行っていましたが、現在は新規プロジェクトのリーダーとしてアサインされたため、そちらがメイン業務になっています。
これまでのCRCとしての経験や治験事務局に携わっていたことから、顧客とアガサの間に立って通訳できるため、スキルを活かせているなと感じています。
お互いの要望が理解できるからこそ、提案しやすい場面が多々ありますね。
入社後2ヶ月でプロジェクトを担当できているのも、これまでの経験があったからこそだと実感しています。
一方、これまで病院や外部活動でもIT担当者を任されることが多かったので、ある程度知識がある方だと自負していたのですが、最初はITやビジネス用語が分からず、メンバーが何を言っているのか理解できませんでした。そこからのスタートだったので、最初の1ヶ月は苦戦しましたね。
あとはスピード感の違いですね。
前職の病院では、会議を開くためにはまず日程調整から始めます。
日程調整ツールが導入されていればまだ良くて、参加者の予定を聞いてまわって会議をセットすることもありました。
ただアガサでは、自分のGoogleカレンダーにどんどんミーティングがセットされていくので、スピード感が全く違うなと日々感じています。
ー新規プロジェクトでは、どのような担当をされていますか?
長谷山:治験促進センターが運営しているカット・ドゥ・スクエア※のサービス終了が決まったため、Agathaに移行してもらうための新たな取り組みとなる「リレープロジェクト」を立ち上げ、リーダーを務めています。
(※)カット・ドゥ・スクエアとは
治験に係わる⼿続き⽂書の作成および授受・保管することを可能とし、治験業務の効率化、電⼦化・電磁化の実現、コスト削減、災害等リスクへの備え等、多くのメリットを提供できるシステム。2023年2月28日での廃止が決定している。
カット・ドゥ・スクエアが無料で提供されているシステムのため、ゆくゆくは有料で持続可能なサービスに乗り換えていく必要があるのではと、アガサに入社する前から考えていました。
今回のシステム廃止によって、せっかくここまで進んできた電磁化を紙でのやり取りに戻らないよう、尽力したいです。
治験事務局コミュニティの運営経験と、前職でのカット・ドゥ・スクエアの利用経験を生かしながら、Agathaのシステムも知ってる立場として、コミュニティタッチで今回の課題を乗り越えられるようにサポートしていきたいと考えてます。
ー前職でのフル出社からフルリモート環境下になりましたが、いかがですか?
長谷山:実際に働いてみてフルリモート勤務に向いてるな、感じています。
向き不向きはあるかなとは思ってますが、私自身は何のストレスもなく働けています。
コミュニケーション面でも、前職の病院では新型コロナウイルスの影響で会議を自粛したりと、コミュニケーションが制限されていました。
アガサではオンラインでチーム内や他部署とのMtgを毎日行っています。地方在住の私の場合、フルリモートのアガサに転職することで、社内外問わずコミュニケーション量が増えたこともメリットだと感じています。
ただ、”助けを求める能力”は一定必要だと思います。
出社をしていれば、困っている際もそれとなく察してもらい助けてもらえる場面もありますが、フルリモート環境下では自ら「困っているので教えてください。」と隠さず言える主体性が必要です。
私も最初は何も分からなかったので、色々な方に聞いてまわっていましたね。
ー今後、アガサでの目標やビジョンがあれば教えてください!
長谷山:今後は、CRCにも使ってもらえるようなAgathaの機能を作りたいです。
実は、夏季休暇中にこのシステムを自分で作りました(笑)。少しずつコードも勉強しているので、技術面のスキルも磨いていきたいと思っています。
また、今後もやったことがないことにチャレンジし続けていきたいです。
例えば、「教科書を書いてみませんか?」とお声がけいただいた際も「書いたことないのでやります!」となるぐらい未知への興味は強いです。自分のできることを増やし、社会への貢献量を増やしていきたいと思っています。
これまではひとつの病院だけを支えていましたが、治験事務局のコミュニティーを運営したり、Agathaというシステムを通じて日本全体を支援することで、日本の臨床開発により大きな貢献ができたらと考えています。
今回の転職で病院を離れたことにより、臨床で得た知見は薄れていくはずですので、これまで以上に現場の皆様とコミュニケーションを取り、常にアップデートをしていきたいと思っています。
アガサへ入社される方は治験分野の知識がない方も多いと思いますが、私自身が人に何かを教えることが好きなので、安心して入社してください!
CRCや治験、治験事務局でのご経験を活かしながら、さらなる挑戦を続ける長谷山さん。
大きな課題が立ちはだかった際も、その状況を楽しみ、周囲を巻き込みながら進み続けるエピソードを聞くことができ、メンバーへ良い刺激を与えてくれている存在だなと改めて実感しました。
長谷山さん、ありがとうございました!
弊社ではカスタマーサクセス部で積極採用を行っております。
まずは話を聞いてみたい、という方も大歓迎ですので、【こちら】よりご応募ください。