皆さまごきげんよう、瑪瑙です。
先のタブラ・ラサの美学が思ったより読んでいただいているようでとてもうれしく思います。
元々誰かに読んでもらえたらラッキーだなと思って書いている半分内省用の手記なので拙い文章になると思いますが読んでいただけると幸せです。

さて前置きはこのくらいにして、本題に入ります。
何か作品制作をされている作家さんたちは何らかの訳があって作品を制作していると思います。
それは感情の昇華だったり、愛する人への愛情表現だったり、何か伝えたいことがあったり様々です。

私が作品を制作する訳というのは、「何かを伝えるため」が大きいです。
ですが、わかってくれー!という強い感情の現れというよりは研究論文に近いニュアンスです。
絵の制作を通して何らかのテーマについて研究している感じです。
というのも私、大学の課題で論文執筆やラボレポートの作成をする機会が多いんですが、私にとって絵を描いている時の感覚ってこの何かを研究している瞬間によく似ているんです。

きっと私は人生を生きて得た知見の研究成果を絵として出力しているのでしょう。
何かから刺激を受けて、触発されて思ったことを解明しようと仮説を立てて、それについて深く論じる。それは説であって事実ではないが、自分が得た成果として記録しておきたいし、それについて第三者と議論したい。
だからどんな内容にしても作品に感想を頂けることは何より励みになるし、作品を制作した意義を感じられて嬉しいんです。
だから是非、キャプションと合わせて作品をゆっくりと咀嚼するように深く味わってもらいたいです。
そうして得た知見を共有してもらえると、またそれが私に取っ手に刺激となり、新たな研究テーマが見つかるんです。

まだまだ研究に終わりはありませんし、時とともに積み重なって少しずつ変化していくでしょう。
それが何より作品制作という研究を私の中で有意義な存在にしているのだと思います。

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