【詩】　フィット

色んな意味で、良くなっているのだとは思う

長い、薄暗いトンネルを　ようやく抜けたような気分

身の周りの　色々も、段々整っていくだろう

そしていつかは、この心の状態も……

そうすれば、少しずつ軽くなって、柔らかくなって、

自分が自分の体の中にいることを　もう少し心地良く

感じられるようになるのかもしれない

自分が自分の見るもの、触れるもの、感じること、書くこと、描くこと、表すものに　ことごとくフィットしていること

その感覚を感じられるようになったら　或いは
取り戻せたら　上等じゃないだろうか

長い時間と手間をかけて、あまりにも多くのものを失った

勿論、自分で放り投げたのだけれど

その時は大切だと思っていたものも　大切な〝振り〟をしていただけだと

今になってわかる

本当の自分を取り戻し始めた今

これからはきっと　それは何なのかということを

手探りで　注意深く　捜していくのだろう