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「忘年会、行きたくない…でも、行かなきゃダメ?」 ~ 社交不安障害の私が葛藤する夜~

今年も忘年会の季節が

やってきた。

華やかな飾りつけ。

楽しそうな笑い声。

賑わう居酒屋。



ああ、また今年も

憂鬱な時期が来たんだな、

と私は思う。



私は、

社交不安障害を抱えている。



大人数の場や、

初対面の人と話すのが苦手だ。



会社の忘年会ともなれば、

それはもう恐怖でしかない。

「何を話せばいいんだろう?」

「変なこと言って、笑われたらどうしよう…」

「早く帰りたいけど、失礼かな…」



そんなことばかり考えてしまい、

食事も喉を通らない。



笑顔で話しかけてくれる同僚にも、

うまく返事ができない。



お酒の力を借りて、

少しはリラックスできるかもしれない。



でも、飲みすぎて

失態を演じてしまうのが怖くて、

なかなか手が出せない。

以前、勇気を出して

上司に話しかけたことがある。



緊張のあまり、

何を話したかったのか、

途中でわからなくなってしまった。



しどろもどろになる私を見て、

上司は怪訝そうな顔をしていた。

あの時の気まずさは、

今でも忘れられない。

そんな苦い経験から、



私は忘年会で

なるべく目立たないようにしている。



端っこの席で、

静かに食事をしている。

誰とも話さず、

ただ時間だけが過ぎるのを待つ。



まるで、透明人間になった気分だ。



でも、本当は

私もみんなと楽しく話したい。



笑い合いたい。

忘年会を楽しみたい。


社交不安障害は、

簡単に克服できるものではない。



でも、諦めたくない。



いつか、私も心から

忘年会を楽しめる日が来るように。



小さな一歩から、

少しずつ克服していこう。



そう思っている。


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