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秘密の部屋 シロクマ文芸部御中

文芸部に仮入部した。活動は秘密の部屋の探索と聞いたからだ。唯一の部員の部長は、初日から挨拶もそこそこに図書館の構造を説明した。
図書館の受付も資料室の入口も2階にある。資料室は古書店の匂い。部長はさっさと歩いて行って「00総記」と「90文学」の間の人ひとりが通れる隙間に手を入れ、見張りのこちらに手招きした。扉は奥に開いていた。埃と黴の階段を下りていく。一階分を降りると、そこからは地下になる。さらに続く不安な長い階段の先で、ついに大きな扉に突き当たった。
2人して取手に力を込める。やがてビーンとあり得ない音をたててそれは開いた。木が朽ちたような臭いの中、探検していた部長が壁に向かって奇声を発した。すると部屋中がブーンと唸り声をあげ蛍光灯があちこちで光った。
「ご紹介しよう。我が大学の職員用シェルターだ」


小牧部長様
今週もよろしくお願いいたします。

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