ふぉれすとどわあふ 三羽さんの企画
こちらの仕上げとまいります!
【671文字】
どわあふの森に帳が下り、光るものといえば梟と山猫の目しかない、黒く塗りつぶされた深い森がこちらを燃える眼で見つめている。
滝へと繋がるここには自然光の他には何もない。穏やかな水音を聴きながら、私はただただもくもくとした黒い塊から目が離せなかった。
「ビル」
ビルの足音を待って空を見上げれば、そこには群青の夜いっぱいに星が満ちていた。
ビルと一緒にこの森と空を見たかったんだ。そう思った。
「いつもこれを見てるんでしょ?」
「いや、夜はいつも洞窟の中だ」
「この景色、いつまででも見ていたい」
「マサコも女の子だな」
「失礼ね、女の子ではないわよ、もう。女よ、一人前の」
流れ星がひとつ、森の向こうに流れて消えた。続いて、雨のように星々が降り注いだ。
「獅子座流星群だろう」
「これだけの流れ星ならどんな願いも叶うわね」
「ちゃんとお願いしとけ」
「もうしたわよ」
「違うな。今は獅子座流星群の時期じゃない。きっとほうおう座だ。あの方角は」
「ほうおう座流星群なんてあるんだ」
「たまにね。いつものとは違う。たまにしか見られない。珍しいんだ」
「私の願い叶うかな」
「叶うよ。必ず」
龍が流れる星々の川を気持ちよさそうに泳いでいる。
「ほら、龍のやつも叶うって言ってる」
「私、これからもずっと、隣にいる人と一緒にいたいのよ」
ビルが驚いたように目を見開いて、私を見た。
私は消えてしまいたかった。
「ああ、俺も同じだ」
ビルはもう空を見ていた。
ビルは私の肩にそっと手を置くと、月が動くほどの速さで私を引き寄せた。
翌日、大昔のどわあふの森の南の空の彼方に、銀色に光る飛行体が姿を現した。
こちらの続きはありません。
以降は・・・
はそやmさんとみすてぃさんのお話をベースにますます複雑に展開していきます!いくはず!いきますとも!
みなさんのご参加をお待ちしています。(代表 三羽 烏)