ふぉれすとどわあふ 三羽さんの企画
みすてぃさんの ②明日はどっちだ にトライします。
「マサコ司令官」
「あ、よくここがわかったね」
「観測基地にいらしたとき、ミユの雑貨店が・・・、とよくお聞きしていましたので」
「ああそうか。で、傷は大丈夫なの?」
「防弾チョッキの上からですから、ちょい腫れたくらいです」
「じゃ即戦力と思っていいわね」
「あ、モンタナ基地なんですが、あそこはもう隣の国に乗っ取られています。私たちは孤立してしまいました」
「あら、ミユ。聞いてたの?」
「ここは次元が違うから大丈夫よ。ここに攻撃の手は来ないのよ。でも未来が変えられないままだといずれは・・・」
「あ、そうだ。ここの次元の大昔に行ってみましょう」
「お姉様、ここは微妙な次元なの。時間の方向もあちこちに向いている。だからいつも『明日』を意識しておいて」
「わかったよ。ありがとう。ミユ」
マサコは四の五の言うバカ、いや部下を連れて森へと向かった。
「ミユさん?」
「あら、ヘビさん。どうかした?」
「お姉様たちは森へいらっしゃったの?あそこには変な小人がいるんですよ。私、シッポを掴まれて振り回されたの」
「大丈夫。姉は滅法強いから。私が心配してるのは時間の迷子になってしまわないかどうかなの」
大昔の森へと進んだマサコたちは、走って奥へと進んで行った。
「お前たち止まれ」
小人が手を大きく広げている。なかなかかわいい。
「何か用?」
「身ぐるみ剥いでやる」
「できるかしら。それよりあなたのボスに会わせて」
「何言ってんだ。ボスはお前のようなヤツにお会いにはならないぞ」
「いいから、案内して」
小人の腕をねじ上げると、小人はすぐに観念した。
やがて滝が見えてきた。そこには見たこともない動物・・・
「あれは龍ではないでしょうか」
「そうだな。そのようだ。ボスはどこだ」
小人は顎をしゃくって見せたが、どこを指しているのか全くわからない。
「案内して」
滝の端からその裏に入っていくと、そこには奥に繋がる大きな洞窟があった。
「ボス、変なヤツらが!」小人が叫んだ。
すると、すぐ目の前に大男が姿を現した。
「あ、あなたは・・・」
「お前、マサコじゃないか。どうしてここにいる」
マサコは固まってしまった。出会ったころのあの時のままの憧れの彼の姿がそこにはあった。
みすてぃさんの記事から続いています。
こちらはマサコの現在です。
これはここから生まれたお話です。