「ヨモギの効果効能って?」実はたくさんの効果効能がありました
河川敷や道端でよく見かける「ヨモギ」
日本では全国的に自生しているので、私たちにとってはとても身近に感じられる植物のひとつです。
昔から食事や医療にも用いられるヨモギですが、実は様々な効果や効能があることをご存知でしょうか。
今回は、そんなヨモギの効果や効能についてご紹介します。よく効くものから、意外と知られていない効能もあるので、興味のある方はぜひこのまま読み進めてみてください。
ヨモギとは?
ヨモギとは、キク科の多年草で、日本では全国各地で自生している植物です。
河川敷や道端でもよく見かけるので身近に感じられるのではないでしょうか。
別名「モチグサ」と呼ばれるように、草餅や草団子などの食用にも使われています。
医療用の薬草としても使われていた
ヨモギは、薬草としても使われています。
かつては傷などの出血に、漢方では止血薬として用いられてきました。
また、お灸のもぐさに使われたり、湯船に葉を入れた入浴剤として冷えの改善に使われたり、デトックス効果が高いことから、アトピー性皮膚炎やダイエットにも効果があるといわれています。
「ハーブの女王」とも呼ばれている
ヨモギは野草の中でも栄養素がとても豊富で、女性の悩みに効く薬草としても知られていることから「ハーブの女王」とも呼ばれるほど。
かつては身近な薬草として庶民にも利用されてきました。
漢方でも艾葉(がいよう)という名前で知られ、中国の文献では「艾」とは「疾(やまい)を艾する(止める)」とされています。
春に育つ植物のため、冬の寒さからヨモギのパワーで回復させていた側面もあったようです。
ヨモギの成分・栄養素
ヨモギは栄養素がとても豊富で、たくさんの成分があります。
簡単にそれぞれの成分による効果効能もご紹介していきます。
葉緑素(クロロフィル)
ヨモギの色の主成分。
植物が光合成をするのに必要不可欠な成分ですが、他の植物より多く含まれています。
食物繊維
生のヨモギには不溶性の食物繊維が100g当たり6.9g含まれています。
あずきなどの豆類に10.0~11.0g
ニンジンやカボチャは2.0~3.0g程度
ですので、他の野菜と比べてもかなり多く含まれています。
カリウム
カリウムには体外への排出を促してくれる働きがあります。
塩分の成分であるナトリウムと同じ量を摂取するのが好ましいとされているので、塩分を摂りすぎた場合にはカリウムを摂取すれば排出を促してくれます。
ビタミンK
ビタミンKは血液凝固に関わる成分で血液の造血を助ける効果があり、血管内をきれいに保ってくれる効果があります。
ビタミンB2
ビタミンB2は糖質、脂質、たんぱく質を体内でエネルギーにする代謝を支える重要な働きをします。
ビタミンB6
ビタミンB6は、たんぱく質からエネルギー産生し、筋肉や血液などがつくられる時に必要です。
ビタミンC
ビタミンCは、細胞どうしの間をつなぐコラーゲンをつくるのに不可欠です。
皮ふや粘膜の健康維持に役立ちます。
ストレスへの抵抗力を強め、鉄の吸収を良くする働きもあります。
βカロテン
βカロテンは皮膚や粘膜を丈夫にする抗酸化作用やがん予防効果があるといわれています。
生のヨモギには100g当たり5300μgのβカロテンが含まれています。
DNAを作る際に重要な役割があり赤血球の細胞の生成を助け胎児の正常な発育に役立ちます。
ナイアシン
ナイアシンは皮ふや粘膜の健康維持を助ける働きがあります。
ヨモギの効果効能
ヨモギにはこれだけたくさんの成分が含まれているので、様々な効果効能が期待できます。
デトックス効果
ヨモギに含まれるシネオールという成分には利尿作用があり、老廃物を排出してくれる効果があるので新陳代謝を高めてくれます。
葉緑素の成分が血液を作りきれいにしてくれるため、血液循環がよくなり身体にたまった有害物質を外に排出してくれるデトックス効果が期待できます。
むくみの改善
デトックス効果が期待できるため、むくみの改善にもつながります。
カラダを温め、血行が良くなることでエネルギーの消費が高くなることや、独特な香りが食欲を抑えてくれるため、ダイエット効果も期待できます。
血液浄化
ヨモギに含まれるビタミンKにより、血液をサラサラにし、血液をきれいに保ってくれる効果があります。
また出血時には止血作用もあり、古くから治療薬草として用いられています。
コレステロール値の改善
ヨモギの緑色成分のクロロフィルは、血液を作るヘモグロビンを増やす効果があり造血を助けます。
血液が体内を循環することで余分な悪玉コレステロールロールを吸着するため、コレステロールの値を下げることがわかっています。
腸内環境を整え、便秘を解消
ヨモギに含まれる不溶性の食物繊維により、腸内で体に不要な有害な物質を吸着し、体外へと排出してくれる作用があります。
そのため、腸内の環境を良い状態に保ち、便秘解消も期待できる効果があります。
貧血の予防
ヨモギは古い時代から出産時の止血に使用されていたといわれています。
止血効果だけでなく、血液の造血を助ける効果も併せもつため、貧血に大変効果があります。
血液を造り出すためには多くのビタミンを必要としますが、ヨモギには多くのビタミンが含まれているため貧血予防が期待できます。
冷え性の体質改善
入浴剤としても人気高いヨモギですが、その理由は体を温める効果が高いためといわれています。
血行促進効果、発汗作用、抗酸化作用を促進してくれます。
体の芯まで温まるので、冷え性改善、肩こりからくる頭痛などにも効果があるといわれています。
アトピー性皮膚炎の改善
ヨモギには抗炎症作用があるため、アトピー性皮膚炎に効果があるといわれています。
皮膚のかゆみを沈め、きれいな肌への生まれ変わりを早めることが期待できます。
デトックス効果や浄血効果、体を温める効果によって、内部から体質の改善が期待できます。
がんの予防
ヨモギに含まれるβカロテンには、抗酸化作用や免疫力を高める効果があることが知られています。
古い細胞や血液などを次々新しく生み出すのを助ける作用があるので、がん細胞が生まれにくくなるといわれています。
リラックス/安眠効果
ヨモギはさわやかな香りがあるので、アロマとして活用されています。
主な香りの成分はシネオール、αツヨンなど。
シネオールはリラックス効果があるので、イライラを解消したり、安眠作用、利尿作用があります。
αツヨンには高い殺菌・防腐効果があるので、爽快感とリラックス効果をもたらします。
ヨモギの注意点
ヨモギ成分は栄養素が豊富なので、様々な効果効能がある一方で、副作用や注意点もあります。
デトックス効果が高く、稀に便秘・腹痛・下痢などの症状が悪化する場合があります。
不快な症状が現れた場合には摂取を控えるようにしましょう。
効果効能を発揮するヨモギの活用方法
様々な使われ方ができるヨモギの中でも、日常的に、かつ手軽に使われているアイテムをご紹介します。
気軽にヨモギを楽しめるので、ぜひお試しください。
ヨモギ茶
様々な効果効能のあるヨモギを気軽に摂取できるのが「ヨモギ茶」
ダイエット、貧血や更年期障害の改善、体内の血行を良くするだけでなく、アンチエイジングや美肌効果なども期待できます。
また、ヨモギ茶はノンカフェインであれば、さらに胎児の成長に必要なビタミン、ミネラルが多く含まれていることから、妊婦にオススメのお茶ともいわれています。
ヨモギ化粧水
美肌効果が高いとされるヨモギは、化粧水にも多く使用されています。
肌の新陳代謝を高める酵素を多く含んでいるので、肌をきれいに保つ作用が期待できます。
また、炎症を抑えてくれるので、おできやニキビにも効果的といわれています。
よもぎの乾燥葉を焼酎に漬けたよもぎエキスから作ることができ、添加物を使わないので安心して使える化粧水です。
よりリラックス効果が高い「エゾヨモギ」
一般的なヨモギとは異なり、日本においては北海道で自生している「エゾヨモギ」北海道というだけあり、日当たりのいいところで生育するヨモギに対して高山や寒冷地域で生育します。
効果や効能は一般的なヨモギと大きくは変わりませんが、抗菌作用や鎮静作用が強いとされることがあります。
また、一般的なヨモギと比べて香りに穏やかさがあります。
そのためリラックス効果が優れているとされています。
北海道で採取される植物を使用したスキンケアブランド「fupunomori」
「フプ」とはアイヌ語で「トドマツ」のこと。
北海道がまだ北海道と呼ばれる前から、この香りはここにありました。
かつて巨木がうっそうと繁っていた深い森と、そこで暮らしてきた人々への敬意を込め、この地ならでは香りをお届けしています。
透明感ある香りに仕上げるため、原料となる葉は丁寧に手作業で切り集めます。
モミの木の仲間から作られるエッセンシャルオイルは、海外でも古くから、呼吸器のケアや冬場の体調管理に使われてきました。
エゾヨモギを使用した芳香蒸留水の化粧水
芳香蒸留水とは、エッセンシャルオイルを作るために植物原料を蒸留する際、一緒に得られる香りのついたお水のこと。
水溶性の植物成分が溶け込んでおり、精油よりも作用が穏やかなため、お肌にも安心してお使いいただけます。
北海道モミウォーターは、エッセンシャルオイルとはまた違ったやわらかな森の香りで、乾燥肌の方におすすめです。
かつて林業で盛んだった、自然豊かな北海道下川町で採れた北海道モミ芳香蒸留水100%の化粧水。
余計なものを入れずに、シンプルなお手入ができる化粧水なので、お肌の弱い方にもお使いいただけます。
植物から得られた成分が、お肌を引き締め、清浄にします。
北海道のハーブ「エゾヨモギ」
北海道のエゾヨモギは、春に芽吹いてから草丈を伸ばし、8月に花が咲く頃には、人の背丈ほどにも大きくなることも。
植林地に生えたエゾヨモギは苗木の日光を遮ってしまうため、苗木が大きくなるまでは毎年刈り取られます。
フプの森では年に一度、花が付く8月に蒸留を行っています。
エゾヨモギのエッセンシャルオイルは少ししか採れないため希少性があります。
日本では北海道でしか自生しない「エゾヨモギ」
一般的なヨモギとはまた違った香りを楽しむことができます。
そんなエゾヨモギの魅力をぜひお楽しみください。
「産地を温ねて心づく日本製」をテーマに
産地で培い受け継がれてきた日本製の生活雑貨を取り揃えるオンラインストア「afugi」
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