AI分析~アフターコロナのネット上の記事や書き込みのAIによる分析 vol.2
前回のvol.1に引き続き、AIによるアフターコロナの分析です。
AIによるソーシャルリスニング
前回記事からのポイントをまとめておきます。
Social Listeningとは、いわゆるアスキング手法と呼ばれるインタビューやアンケートなど、「聞いたことに答えてもらう」方法ではなく、「自分の思いを自発的に述べた」ことを「傾聴する」(リスニングする)ことで消費者の本音を解き明かそうというもの
AIツールでできることは、主に、過去の記事や書き込みの収集とその推移、記事や書き込みが「ポジティブ」なものなのか「ネガティブ」なものなのかに関する自動判定、また、頻出単語や頻出ハッシュタグの分類
キーワード毎の総書き込み数とエンゲージメント、ポジティブ・ネガティブ
AIツールを使って、「アフターコロナ」「コロナ後」「ポストコロナ」「ウィズコロナ」の書き込みの4月27日0時過ぎまでの過去7日間を分析しました(注:前回も同様なのですが、書き込み0時でリセットされてしまうので実質6日分になっています、次回分析時には23時頃の収集を行います)。
キーワード毎の総書き込み数とエンゲージメント、ポジティブ・ネガティブ・ポジティブについては以下の通りです。
ちなみに前回(4月23日0時過ぎまで)はいかの通り。
他がほぼ横ばいな中、「コロナ後」の書き込みが大きく伸びていますね。
キーワードの推移
続いて、各キーワードの推移です。それぞれの波を比べるときには左の縦軸の桁が全然違うので単位をよく見てくださいね。
アフターコロナ
コロナ後
ポストコロナ
ウィズコロナ
「アフターコロナ」頻出単語と頻出ハッシュタグ
続いて、頻出単語と頻出ハッシュタグを見てみましょう。まずは、ポストコロナと一緒に頻繁に登場する単語、頻出単語と頻繁に登場するハッシュタグ、頻出ハッシュタグです。なお、単語の大きさはその単語に触れられた書き込みのエンゲージメントが高いことを示しており、色は見やすくするためのためだけについています。
「アフターコロナ」頻出単語
アフターコロナ頻出ハッシュタグ
頻出キーワードやハッシュタグについて詳しく見てみます。
「世界」に関しては、中国との関係を述べたものがバズっています。
「社会」は市民社会のあり方について。
「時代」は、アフターコロナの時代、ニューノーマルの時代などのキー和戸で語られています。
「日本」は、中国との関係性においてのつぶやきで語られていました。
ハッシュタグについては、#アフターコロナの海外旅行プラン は、旅行会社「旅工房」社の作ったハッシュタグに賛同者が集まった、#未来を変える出会いを増やす は、小林慎和氏のつぶやき、#ちいさいふとアフターコロナに旅に出よう は、「ちいさいふ」という小さなお財布のメーカーの作ったハッシュタグでした。
「コロナ後」頻出単語と頻出ハッシュタグ
続いて「コロナ後」です。
「コロナ後」頻出単語
「コロナ後」頻出ハッシュタグ
内田樹氏の「コロナ後の世界」という月刊日本に掲載されたロングインタビューを取り上げた同氏のブログが話題になったことの影響が大きい。
「世界」「必要」「日本」「中国」のキーワードはそれぞれこのブログに対するコメントのツイートからとなっています。
WEEKLYOCHIAIについては、落合陽一氏の主催する週次のイベントでコロナ後について語られていることから。
「ポストコロナ」頻出単語と頻出ハッシュタグ
続いて、「ポストコロナ」の頻出単語とハッシュタグです。
「ポストコロナ」頻出単語
「ポストコロナ」頻出ハッシュタグ
#東洋経済オンライン は、以下の記事が人気だったため。
#クリーンジャパン戦略 や #耐え忍びすぎ は、定期開催のポストコロナOnline会議の書き込みについているハッシュタグ。
「ウィズコロナ」頻出単語とハッシュタグ
最後にウィズコロナの頻出単語とハッシュタグです。
「ウィズコロナ」頻出単語
「ウィズコロナ」頻出ハッシュタグ
#フードウィズコロナは 、前回も目立っていましたが、食とコロナの共存についてで、色々な人が取り上げています。noteでフードウィズコロナに関するアンケートもされている(飲食店向け)のが、発端となっています。
#ウィズコロナ時代の子育て は、「コルクラボ」というコミュニティで語られたことのようです。
#Withコロナ生活のヒント は、落合陽一氏の発言についてついているハッシュタグでした。
まとめ
まとめとして以下をあげたいです。
AIによるSocial Listening結果、4/20週のポイント
・コロナ収束後に旅行に行きたいというような人々の欲求を表したタグが人気を博した
・「フードウィズコロナ」や「コロナ時代の子育て」など、日常に対する書き込みが目立った
・内田樹氏、落合陽一氏と同氏の主催するウィークリーオチアイ、また、ポストコロナOnline会議はこの分野のインフルエンサー的になってきている
次回予告
次回は、100いいねを集めた書き込みについての記事vol2をお届けしたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。