2021/08/25 朝の話 夏休み延長
デルタ株の不確定要素の影響もあり、夏休みを延長する自治体が出てきました。その政策にどれほどの効果があるかは分かりませんが、不確定要素に含まれる部分であると考えることもできると思います。
夏休みが伸びてよかったと思う子供も、せっかく友達と会えるはずだったのにと残念に思う子供もいると思いますが、今までの教育でこれほど休校などで子供の学びが止まったことは戦後ありません。
技術の進歩、GIGAスクール構想の効果もあって多くの自治体で一人一台のpc端末が整備されています。「オンライン授業」をすればいいじゃないかと思われる保護者の方もいるかもしれませんが、オンライン授業がそもそも子供達の学びにどれだけ効果的かはまだまだ研究途中です。さらにそれをしっかりと活用できる先生も一握りです。平時の授業でも先生による授業力の差がある現実から、より経験のないオンライン授業がスムーズに進むとはなかなかに考えにくいです。
車の運転は教習所や試験があって免許を取ります。今の先生方は教員免許の項目にオンライン授業は入っていません。どの先生も手探りで行っています。文科省のホームページや国立教育研究所のホームページに、オンライン授業の指導事例が載っていますが、端末の環境も様々なので一朝一夕に指導力が上がることはないでしょう。
しかし、昨日もお伝えしましたが、そんなことを言っていられないことも現実です。授業を受ける側も、ある程度の失敗は仕方ないという長い視野で学校を支えていくことが良いのかと思います。
間違いを指摘するのではなく、改善策を模索し、中には企業等で先進的にオンラインへ取り組んでいる方もいると思います。学校、家庭、地域で子供たちの学びを止めない手助けをしていただければと思います。