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【保護者向け】学校公開の見方(教室編 後編)

おはようございます。
アフロです。
元中学校数学科の教員であったり、
教育委員会に属したり、
管理職をしていたりしました。
今は好き勝手に生きています。 

今回は前回に引き続き保護者向けに学校公開の見方についてお伝えします。
あくまで個人的な発言なので
参考の一つとして受け入れていただければ幸いです。

学校公開や授業参観があったときは
以下の6点について見るとその教室の良さがわかると思っています。

1〜3については前回をご覧ください。

  1. 教室は綺麗であるか

  2. 掲示物は正しいか

  3. 先生の発問は的確であるか

  4. 子供たちは議論をしているか

  5. 先生はそれぞれの意見を尊重しているか

  6. 嫌な雰囲気はないか

4.子どもたちは議論をしているか

保護者が子供の頃と今の教育はだいぶ変わっています。
今は教え込みの授業はしません。
教えないわけではないですが、
理解したことをもとに
自分の考えや相手の考えについて
話し合う場がとても増えました。
考え議論する授業です。
しかしながら、
旧態然として
相変わらず黒板にたくさん板書をして黒板を見ながら授業をする先生がいます。
学ぶ側が主とならない授業です。
こういった授業をしている先生は
子供達の声は耳に入りません。
もしくは、耳に入れたい声だけを聞く発問をして
いかに授業がスムーズに進むようにするかを考えています。
授業は水のようなもので、
子供たちそれぞれの受け止め方は様々で、
発想も様々なので、興味関心が必ずしも同じ方向になるとは限りません。
それを許容できるくらいの教材への深い理解が教員には求められます。
そういう授業はとても活発で見ていても楽しくなります。

5.先生はそれぞれの意見を尊重しているか

子供たちの受け取り方は千差万別
いろいろあっていいはずです。
しかし、授業を進行する上では、
それが障壁となってしまう場合があります。
上手く受け流したり、
話を引き出しながら軌道修正することは
先生の力量を図る上でとても大切です。
どうやって子供たちが自分の意見を尊重されながら、
授業が進行されているかを見るとその授業の良さがわかってきます。
子供が発言した後に受け止めたり、
評価せずに次の子供の発言を促すような
子供の考えを蔑ろにする授業を見るととても残念です。

6.嫌な雰囲気はないか

教室に入った時に
暖かい雰囲気か
活発な雰囲気か
どういう雰囲気を感じるかはとても大切です。
教室に入りづらかったり、
冷たい雰囲気であったりすると
その教室には何か問題があります。
嫌な雰囲気は
言葉で説明するのが難しいですが、
感覚として肌で感じるものです。
率直な受け止め発行真実をついていたりするものです。
教室に入った時にどう感じたかは
そのクラスがどういうクラスかすぐに判断する貴重な材料です。

以上のように
いくつかの視点を挙げました。
先生も常に勉強をしています。
だから、この6つに当てはまらなかったとして
すぐにダメの烙印は押さないでください。
年に何度か授業公開はあります。
全く変わっていないなと思ったら、
アンケートや管理職にそっと教えてください。
子供のために教師が成長することは大切ですが、
教師をダメにすることが目的ではありません。
教職を目指す人材が驚異的に不足している今の時代だから、
そんな中で教師になってくれた人を応援する世の中になってほしいです。

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