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2021/09/23 朝の話 電子教科書の活用について

おはようございます。
祝日ですが早めの投稿です。

今日はこれから活用が広まるであろう電子教科書の活用について現時点で考えらえることをお話ししたいと思います。

電子教科書については教師用と学習者用の二種類があります。今まで電子教科書といえば教師用でプロジェクターなどに映して一斉に映し出された画面を見ながら授業を進める形式でした。英語でのフラッシュカードや社会での地図などで有効に活用されていましたが、今回一人一台端末が整備されたことで、学習者用の電子教科書が一気に広まるようになりました。まだ、検証段階なので来年度以降順次進んでいくと思いますが、今後紙の教科書から電子教科書へ変わっていくことはほぼ間違い無いでしょう。

そうなると今までの授業スタイルもだいぶ変わってきます。
今までという表現も2段階あります。
1 端末の活用が進んでいる状態からの電子教科書の導入
2 端末の活用が進んでいない状態からの電子教科書の導入
変化の激しい今の教育ではすでに遅れをとっている教員との差が激しくなっています。

1の場合、教科書、ノート、端末の3つを使って授業を進めていました。端末も教科書とは違った使い方で、子供達の思考の場であったり、共有の場として活用していましたが、ここに電子教科書が入ることで有効活用していた端末が制限されるようになります。
子供達は画面の切り替えをしながら、教科書の画面と別のアプリの画面をうまく行き来することができると思いますが、大人はなかなかそれについてけないことが考えられます。デジタルネイティブとの差が出てしまうでしょう。

2の場合、教科書、ノートに電子教科書が加わるのですが、教科書が電子教科書に変わっただけのようになるので、今まで通りの当たり障りのない授業が展開されることになります。ただ教科書を持ってこなくなってよくなっただけ、端末の活用が十分にされずに学習効果が得られにくい宝の持ち腐れ状態になります。

1、2に共通して紙の教科書と電子教科書の大きな違いは「気軽に書き込みができる」ことです。教科書に書き込みをすることに抵抗のある先生や、そもそも教科書を使うことに抵抗のある先生がいると思います。その考えをなくして、教科書に子供達がどんどんと書き込み、児童生徒がそれぞれの教科書を自分だけの学習ツールになるように改良していく学習方法が進んでいくと考えられます。
授業は教科書の行間埋める作業だと言われることがあります。まさに、行間を埋めるように書き込みを進め、自分達に最適化された教科書を作っていくことになります。

いままで、ノートに教科書に書いてあることをわざわざ板書して写していたような効率の悪い授業は必要なくなります。ノートと教科書が一体化して端末を持っていればいつでもどこでも見返せるようなものになります。
2の段階の先生もそのような活用を今から考えておくと電子教科書の導入後もスムーズに活用を進めることができると思います。

それでは

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