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教員の働き方改革 私のタイムマネジメント術 その4

今回は保護者対応についてです。
 保護者対応についてはだいぶ困っている先生がいるようです。私も保護者の方との意思疎通がうまくいかなくて問題になったことが何度もありました。子供の健全な成長をさせたい思いは保護者の方と同じ方向を向いているのに、なかなかうまくいかないものです。経験から学んだことを綴りますので、科学的根拠も何もありませんので参考にしていただければ幸いです。

失敗談から
 なかなか話が伝わらない生徒がいました。保護者の方も学生時代に教員との良い思い出がないようで、こちらの話を理解しようとはしてくれませんでした。いってわからなければ殴ればいいと言う指導方針だったので、私がその生徒の問題行動を伝えれば保護者はただ暴力で伝えていました。悪循環になります。なるべくいいところを伝えようとして、問題行動をなるべく小さめに少し良いところを大きく伝えていたら、保護者は子どもに問題がないと思ってしまい、全くの放任になりました。生徒は保護者の呪縛から解き放たれたように他校の生徒とつるむようになり深夜徘徊などをするようになりました。

いま思えば
 私が保護者の方とちゃんと向き合って同じ方向を向いていることを丁寧に話せばよかったと思いました。どう言う大人になってほしいか、具体的なビジョンを見るようにすればよかったです。
 進路を決める時になって、何度も面談を重ねるうちに打ち解けあい、最後は互いの信頼関係も築きあげることができましたが、2年生の頃から担任をしていたので、その時点でもっとやることができていれば生徒の蚊のせいをもっと広げられたのではないかと後悔しています。

事例は挙げればきりがありません
 常に思っていることは、学校や先生は保護者の敵ではないということ、どの生徒も平等に見ているということを理解してもらうことが大切だと思います。そのためには普段の言動にも十分気をつけています。生徒は学校や担任の嫌な側面は家でポロっと話すことがあります。良いことより悪ことの方が気を引いてくれるからだと思います。
 そう考えると保護者からの信頼は子供からの信頼と大人同士のやりとりの信頼の2つのルートがあるということです。保護者の前だけ調子を合わせていても全てお見通しとなってしまいます。

 保護者と協力することで子供の健全育成が育まれます。それは普段の言動が大きいと思うとずいぶん変わってきます。

 ちなみに、保護者が学校にクレームを入れるのはいきなりではなく、それまで何度か小さなことが積み重なってから起きることがほとんどです。クレームが来た時点でもう取り返しがつかないことになっていることはよくあります。「もっと早くいってくれれば」なんてことは日常茶飯事、「何も連絡がないから大丈夫」と考えるのはとても心配です。そんな時はこちらから連絡を取ってしまうと効果的でした。

 人と人との関係ですからこうすれば完璧なんてものはないですが、意識することで改善することはありますので、普段の言動には十分気をつけましょう。

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