no.16 全然違う、でも同じ
これが、僕がカメルーンにいって最後らへんに感じたことです。
(物質的には)全然違う
でも、(人間的には)同じ。
喜び、怒り、哀しみ、楽しみ、
どうすれば、喜ぶか怒るか、哀しむか、楽しむか
どうすれば、組織的に上手く動くか、一緒に活動ができるか
どうすれば、嫌なことをされるか、上手くいかないか
もちろん、カメルーンと日本なので、言葉、人種、宗教、肌の色、金銭的裕福さなどこれらは、ほんとにまったくと言っていいほど、違うし差があります。
でも、喜びや怒り哀しみ、そういった感情にさせるための根本的なことや常識やふるまいって、同じです。
僕の例でいうと、
上手くいった活動と上手くいかなかった活動とがあり、その大きな違いは差し入れだったかもしれません。
活動開始の前半にしていた活動では、基本自分はボランティアで来ているからと、絶対に差し入れなどはしませんでした。しかし、任期の後半では、みんな頑張っているからと、差し入れを持っていくようにしました。
単純に差し入れって嬉しいですよね。それだけでもモチベーションを上げることができます。
まあ、差し入れでなくても、一緒に働く仲間のことも想い、カタチで表すのは大切なんだなって思いました。
その他に、日本でもよく聞く傾聴ですね。
カメルーン人との会話はもちろん言語の壁はありますが、ゆっくりと何回も話を聞くと、相手が本当に言いたいこと、バックボーン、想いを感じることができます。そしてそれをすると信頼関係を築くことができます。
そして、大切なのは愛嬌だと思っています。
そもそも言語が違うので、なかなかうまくコミュニケーションをとることができません。しかし、自分の感情を出して会話することや分かりやすい愛嬌を表現することは、カメルーン人に可愛がってもらうことができます。
日本人は感情が分からず、気難しい方の割合が多いですが、愛嬌がある人は大抵可愛がられています。
まあ、あんまりいい例をいうことはできませんでしたが、国とか人種は関係なく、同じ法則は絶対あります。
そして、人と接する上では初めから「違う」と思って接するのでなく、「同じ」と思うことが大切だと思う。
海外での生活はなかなか「同じ」と思うことは難しいかもしれないが、実際にはほんとに「同じ」です。
そして、これは日本でも同じです。もちろん、人それぞれ違いますが、根本は「同じ」だと思う。「違う」と初めから判断せず、「同じ」と思ってフラットな状態で接すると大抵上手く話ができると思う。
みんな「同じ」です。