見出し画像

プロフェッショナルになりたいなあと思った【青ブタ映画感想】

2023年6月23日(金)から公開された劇場アニメ「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」を見に行きました。


青ブタシリーズと呼ばれる、昔ながらのラノベの空気感を醸し出すアニメでして、TVシリーズの「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」と劇場版「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」を見て僕はぽろぽろと泣いていました。それから数年が経ち新作の劇場アニメが上映されるということでこぞって見に行ったわけです。


今回の劇場アニメ「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」は劇場版「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」ほどではなかったですが(ボリューム的にも)ほろりと泣いてしまいました。頼りがいのあるお兄ちゃんである主人公の咲太くん、健気な妹花楓ちゃん、咲太の彼女 麻衣さん、麻衣さんの妹のどかちゃんを中心にストーリーが展開され、見覚えのある江の島周辺がどんどん映るので見入ってしまいました。江の島タワー懐かしいよね。七里ヶ浜とか。


ネタバレも含めて以下つらつらと~~



2年近く不登校をしていた花楓ちゃんがみんなと一緒の生活がしたいということからお兄ちゃんである咲太が通う「全日制」の峰ケ原高校に通うことを目指し、1月から進路選択をして受験勉強を一生懸命頑張るという始まり。
(実際にはみんなと同じが良いというよりは「かえで」ちゃんの想いを叶えるための努力をしているわけですが)

そんな花楓ちゃんにスクールカウンセラー兼進路指導の友部先生は「通信制」の高校を勧める。不登校だった花楓ちゃんを気遣って、自分のペースで勉強をしていける通信制の方が負担が少ないだろうという判断からですね。

ここの友部先生のセリフ「スクールカウンセラーの立場から言うと、、峰ケ原高校はお勧めしません」とばっさり言いきるところにプロフェッショナルを感じました。

きちんとしたデータに基づいて、情に流されず冷静な判断を下すというのは大人のできることですよね。ただその後本人の意思で峰ヶ原高校を受けるといった時にはきちんとサポートしてくれるのは良い大人です。すばらしい。

その後も休日に通信制の高校の説明会に行ってくれたりして優しいっすね。

ちなみに青ブタの舞台になっている神奈川県では全日制の公立高校は面接試験を受ける前期試験と共通試験を受ける後期試験の二種類に分かれてます(たぶん今は違うのかもしれないけど)。前期試験は内申点9割、面接1割くらいの実質内申点だけの推薦入試、後期試験は内申点2~5割+共通筆記試験5割~8割の筆記試験重視。さらに後期試験では当日の筆記試験の点数が抜群に高ければ内申点無視して入学できるという一発逆転もあり。

共通試験が国語数学英語理科社会の5教科がそれぞれ50点満点の250点満点の試験。そのうち240点を超えるとどの高校でもほぼほぼ入学できると言われてました。


ちなみに内申点は9教科5段階評価の45を2年後期の成績+3年前期の成績×2で135をMAXとして計上されやす。内申点と筆記試験のおおよその見積もりで願書を出す高校を決めるわけです。
(公立高校は1校専願、滑り止めとされる私立高校は公立高校とは別日程で行われるので併願可能)

花楓ちゃんはほぼ内申点には期待できないから筆記試験にかけるしかない状況。友部先生もそれは安全策として峰ヶ原高校を避けるように言うでしょうに。もちろん精神状態を危惧して通信制を勧めるのは当然でしょうに。


全日制から通信制に転向した卯月さんもあんなにも活き活きしているんだから、自分に合った環境を選ぶのって大事ですのね。100人の味。100人の場所。


いいなと思ったら応援しよう!