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AirPlug™️でワーカー満足度を高めるリーシング戦略を描く【プロジェクトマネージャー:田中卓巳】

コロナ禍でテレワークが急速に普及したことにより対面コミュニケーションの重要性が見直され、日本ではオフィス回帰の傾向が強まっています。働きかたの多様化にともないウェルビーイングやエンゲージメントの向上につながるオフィス空間の実現も求められるようになりました。

今回ご紹介する田中卓巳さんは、デベロッパー各社と共にAirPlug™️を活用して既存のオフィスビルに新しい付加価値を生み出そうと奮闘しているプロジェクトマネージャーです。差別化が難しいとされるビルマネジメント業界の活性化に貢献したいと、道なき道を切り拓いています。

(エイターリンクnote編集部)

既存ビルに新たな価値をもたらすモデルケースを開発中

電気代や人件費が高騰し続ける今、「ビル経営の収益性向上」は日本経済全体にとっても大きな課題です。田中さんは現在、6〜7社のデベロッパーと、既存ビル約30棟を対象にAirPlug™️の導入プロジェクトを推進しています。

「シェアオフィスなどのように賃料に電気代を含めて提供している場合は、AirPlug™️による節電効果がコスト削減に直結しますので、大きな期待を寄せて頂いています。一方、大型ビルは管理者とテナントのコスト負担構造や意思決定プロセスが極めて複雑ですので、お客様の状況をしっかりと確認した上で、細かくPDCAを回し、個別に提案を重ねながら進めています」
(田中さん)

10年先20年先を見据えて、投資対効果を見極めながらリーシング戦略を立てているデベロッパーに対し、オフィス空間を完全にワイヤレス化できるAirPlug™️のポテンシャルをどう伝えていくか。それを考えるのがビルマネ領域におけるプロジェクトマネージャーとしての重要な役割だと、田中さんは語ります。

「既存ビルの仕様は千差万別ですので、Sense-T(温湿度)、Sense-M(人感)、Sense-C(CO2)という3機種をベースに、現場に応じてカスタマイズしていきます。また、ビル管理システムに組み込まれている各種ハードウェアやソフトウェアとの調整も行っています。新しい技術で新しい建築のあり方を創造したいと考えている先進的なデベロッパーの方々と共同で、既存ビルの価値を高めていくモデルケースを開発しているところです」

本気で社会を変えようと挑戦する海外の同世代に触発されて。

田中さんがエイターリンクに入社したのは2023年1月です。それまでは、世界トップレベルの電子部品メーカーで設計開発やセールスエンジニアリングに従事。NFC(交通系ICカードなどの近距離無線通信)に使われている13.56MHzから、5G向けの28GHz・39GHzまで、じつに幅広い周波帯におけるRFアンテナの設計に携わってきました。

入社3年目に海外赴任が決まり、25歳のときにIT起業のメッカであるシリコンバレーへ。田中さんのキャリア観は大きく変化していったのは、それから約5年半にわたる滞在期間中のことでした。

「シリコンバレーで、本当に社会を変えようと挑戦している同世代の人たちとたくさん出会ったんです。彼らはみな、新しい技術を開発して世の中の経済を回していこう、新しい仕事を創出していこうという気概に満ちていました。日本で生まれ育った自分は、そのような夢を熱く語る友人や同僚に出会ったことがなかったので、かなり衝撃的でした」

当時、仕事を通じて『人に喜んでもらっている』という実感が持てずにいた田中さんは、渡米して初めて「起業」という選択肢に気づくことができたと言います。

一方で、何十億何百億もの資産を築き上げた起業家にも出会う中、「起業によって資産を築くことは幸せにつながるのだろうか?」という問いも生まれました。

資産がなければ、人のために使うことはできない。資産があっても、自分のためだけに使うのは虚しい。考え抜く中で田中さんが出した答えは「社会に貢献できる起業をめざそう」ということ。エイターリンクに転職したのも、その大きな夢を実現するために、経営者のすぐそばで事業開発経験を積みたいと考えたからでした。

「夢を夢で終わらせないために、帰国して5年以内に必ず起業しようと決意し、エイターリンクの面接でも思いを伝えました」と、田中さん。企業にとって採用は大きな投資であり、離職する可能性のある人を積極的に採用する企業はまだ比較的珍しいかもしれませんが、期限つきで明確な目標を立てて人生を歩んでいる田中さんだからこそ、マニュアルもなければ成功例もない未知数の新規事業にも、心折れることなく挑戦できるのでしょう。エイターリンクには、自分らしい人生を描きたいと挑戦する多様な人たちが集まっているのです。

苦学した経験には感謝しかありません。

幼稚園でバスケを始め、全国大会常連校の小学校に通っていた田中さん。幼い頃に抱いた夢はスポーツ選手でした。

しかし、思春期に入ると、家計を助けるため、職業について真剣に考えるように。浪人時代も含めて、高校・大学の学費や生活費はすべて貸与奨学金と自分のアルバイト代から工面しました。

「振り返ってみると、中高生時代の自分はめちゃくちゃ頑張って生きていたと思います。大手企業に入社して安定した収入が得られるようになり、確かに安心感は大きかったのですが、1日1日、働きながら貪欲に学んでいた10代の頃と比べると、ごく普通の会社員生活では物足りなくなってしまったんです。何にも困らず、のほほんと生きてきたら、そのような感覚は得られなかったと思います。苦学した経験には感謝しかありません」(田中さん)

いまエイターリンクの事業開発に100%全力を尽くしているのも「チャレンジし続ける自分」を確立するため。1日足りとも人生をムダにせず、人に心から喜んでもらえる仕事がしたい。そんな想いを胸に秘めて【AirPlug™️✖️不動産】の未来を描いています。



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