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女友達

高校の頃からの友達に会った。
といっても実際に会ったわけじゃなく、テレビ電話で顔を見ながら話をしただけ。(なのに「会った」と思うのはどうしてだろう。)
場所という隔たり、最後に遊んでから早数年の月日なんてなんのその、顔を会わせればいつだって高校三年生の、あの教室に戻れちゃう彼女たちは、凄くありがたい、大切な存在だなと思う。

で。
わたしは営業終わりの車の中。彼女たちは飲み屋の個室。スマートフォンの小さな画面の中で、大体20分くらい話をした。
一人は仕事で昇進したことと、恋人が出来たこと。もう一人は自分の作った作品が賞を取って、それに絡んで色々なことが動き始めていること。そしてもう一人は、転職して穏やかに過ごしているということ。
それぞれの近況や、一番大きなニュースを少しずつ。
画面の中の顔ぶれは誰一人として大人になった感じがしなくて(無論そんなことはなくて、みんなきちんとした大人の女性たちですが、)「女子高生」のあの頃がそのまま場所だけ変えて丸っと移ってきたようだった。なのに、話す内容は大人のそれで、その上みんなきちんと自分の歩きたい方に歩いた結果、納得ずくで、楽しそうに人生を謳歌してるの。

わたしは少しの混乱とともに、酷く誇らしい気持ちになった。
何にも変わってないのに、みんなきちんと素敵な大人になっていた。

負けてられないな、と思うし、わたしはわたしの思ったように楽しく生きようって、背中を押してもらったような気持ちに勝手になってた。


という、これは嬉しい気持ちを書き留めておくためだけの記事です。

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