あえた

メモ帳みたいなものです

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最近の記事

「正社員」でいるか、その安定を捨てて思いきりやりたいように動いてみるかで、今とても迷っている。27歳、どうする?と自問してみる。自答はまだ出ない。

    • 今日行った小料理屋さんがとても良かった。ご主人のおじいさまと一緒に「なんでも鑑定団」を見ながら時を過ごした。気楽で楽しかった。自分の祖父と呑んでるみたいだった。 魚が本当に美味しい。でも常連さんが楽しみにしているのはカレーらしい。食べてみたい。来週も行こうかしら。

      • 小難しくものを考えるのはよそう、と思った。深夜、よしもとばななを何の気なしに手にとって、適当に開いた頁を読みながら、よそう、と思った。 今、そうやってよしているものが色々ある。悪いことではない気がする。もう少し、もうちょっと、色々削ぎ落としてみたい。それでもう少し考えてみたい

        • 窓を開けると金木犀の匂いが部屋に入ってくるようになった。この匂いをかぐと、どれだけ怒ってても悲しくても困惑してても、その刺の部分がすいっと抜かれてしまう。凪いだような気持ちになる。ずっとこのままの気持ちでいたい。

        「正社員」でいるか、その安定を捨てて思いきりやりたいように動いてみるかで、今とても迷っている。27歳、どうする?と自問してみる。自答はまだ出ない。

        • 今日行った小料理屋さんがとても良かった。ご主人のおじいさまと一緒に「なんでも鑑定団」を見ながら時を過ごした。気楽で楽しかった。自分の祖父と呑んでるみたいだった。 魚が本当に美味しい。でも常連さんが楽しみにしているのはカレーらしい。食べてみたい。来週も行こうかしら。

        • 小難しくものを考えるのはよそう、と思った。深夜、よしもとばななを何の気なしに手にとって、適当に開いた頁を読みながら、よそう、と思った。 今、そうやってよしているものが色々ある。悪いことではない気がする。もう少し、もうちょっと、色々削ぎ落としてみたい。それでもう少し考えてみたい

        • 窓を開けると金木犀の匂いが部屋に入ってくるようになった。この匂いをかぐと、どれだけ怒ってても悲しくても困惑してても、その刺の部分がすいっと抜かれてしまう。凪いだような気持ちになる。ずっとこのままの気持ちでいたい。

          嗚呼東京

          サカナクションの『ユリイカ』は、わたしに東京の夏の夕暮れを思い出させる。 東京に頻繁に出掛けていた頃、休日には通勤ラッシュの時間を避けて電車に乗り、日の高い内から歩き回った。 大きな本屋、百貨店の目映いコスメコーナー、駅ビルの中鮮やかなファッションブランドの列。地元では味わえない、あらゆる物、音楽、光の渦に気をとられつつ冷やかしつつ、欲しいものを求めてひたすら歩いた。 お腹がすいたら気になっていたお店で昼食を取り、喉が渇いたら喫茶店でお茶をして、涼しい店内に一息つく。 そう

          嗚呼東京

          『濹東綺譚』永井荷風

          永井荷風の作品を初めて読んだのだけど、とてもとても好きだった。 読みはじめて少しした辺りから「え~………いい………いいぞ………これはいい…………好きだ……」となり、にわか雨の出会いの場面でもう堪らなくなった。 「わたくしは多年の習慣で、傘を持たずに門を出ることは滅多にない。……さして驚きもせず、静にひろげる傘の下から空と町のさまとを見ながら歩きかけると、いきなり後方から、「檀那、そこまで入れてってよ。」といいさま、傘の下に真白な首を突込んだ女がある。油の匂で結ったばかりと知

          『濹東綺譚』永井荷風

          『銀の匙』中勘助

          「ふたをするとき ぱん とふっくらした音のすることなどのために今でもお気に入りのもののひとつになっている。」 解説の川上弘美さんも触れていたけれど、冒頭部のこの文章の、なんて優しく美しいことだろう。 子安貝や椿の実、幼少期の子どもの心を和ませたであろうこまごましたもの、そして伯母さんの銀の匙。それらがコルク質の小箱に入っている図を想像する。きっと主人公の心を和ませる、当人にとっては世界で一つきりの大事な小箱だろう。 毎年夏になると本屋の平台に展開される文庫フェアで、この『

          『銀の匙』中勘助

          『夜釣』泉鏡花

          大学が飯田橋にあったから、神楽坂下、牛込神楽坂のあたりはよく出掛けた。なので、そこら辺での話なのか、と何となく土地を想像して読んだ。 泉鏡花の文章は、おそらく遣う言葉のせいだろうけど、わたしには江戸の情緒というか、文明開化以前の日本の、今や遠い、それでも妙に艶かしい美を感じて、とても好きだった。「情緒」というのかな。 今回は特に天気の描写の辺りから「女房」の不安で気の急く落ち着かない心持ちに引っ張られていった。 「霜月の末頃である。一晩、陽気違いの生暖い風が吹いて、むっと

          『夜釣』泉鏡花

          どうして急に読書感想文をつけ始めたかといえば、ツイッターでそれに関するツイートが話題になってたからです。 色んな意見があるからそれ自体にどうこう言うつもりはなく、単に読んだ本の感想をつけるのって最近あんまりやらなくなってたから、「言葉にする」訓練のためにもやろうと思います。

          どうして急に読書感想文をつけ始めたかといえば、ツイッターでそれに関するツイートが話題になってたからです。 色んな意見があるからそれ自体にどうこう言うつもりはなく、単に読んだ本の感想をつけるのって最近あんまりやらなくなってたから、「言葉にする」訓練のためにもやろうと思います。

          『一人二役』江戸川乱歩

          読み終わった後、なんとも言えず温かい気持ちになった。結末への安堵と、上手いことしてやられた!という感じがして、ちょっと頬が緩む。 「この調子なら、先生やっぱり仲睦じくやっているな。そこで、僕は窃に、御両人を祝福したことであった。」 最後の言葉がそのままわたしの気持ちにもなった。 江戸川乱歩の作品をきちんと読んだのはこれが初めてで、あらすじを読んだり人伝に聞くと「エログロナンセンス」とか「怪奇的」とかいう印象ばかりが強くなっていた。 わたしはそういうのも大好きなので、どん

          『一人二役』江戸川乱歩

          女友達

          高校の頃からの友達に会った。 といっても実際に会ったわけじゃなく、テレビ電話で顔を見ながら話をしただけ。(なのに「会った」と思うのはどうしてだろう。) 場所という隔たり、最後に遊んでから早数年の月日なんてなんのその、顔を会わせればいつだって高校三年生の、あの教室に戻れちゃう彼女たちは、凄くありがたい、大切な存在だなと思う。 で。 わたしは営業終わりの車の中。彼女たちは飲み屋の個室。スマートフォンの小さな画面の中で、大体20分くらい話をした。 一人は仕事で昇進したことと、恋人

          好きなものを語る

          ツイッターで「 # ふぁぼの数だけ好きなものを語っていけ見た人は道連れ 」というハッシュタグをつけてフォロイーさんがツイートしていた。好きなものを語るって素敵だな、と思い、いいねついでに自分も流してみようと試みたところ、なんと9つもいいねをいただいてしまった。 本当にありがとうございます! 好きなもの…うーん…と最初は悩んだのだけれど、何も「物」じゃなくたっていいんだな、と不意に気付いた。 なので今回は心にするりと浮かんできた「好きなもの」について、心の赴くまま書き綴った。

          好きなものを語る

          大停電

          2019.09.09 夕方 今朝早くからの停電以降、電気の復活する兆しがまるでない。君津の大きな送電鉄塔はぶっ倒れているみたいだし。 電気が止まるだけで何にも出来なくなってしまった。テレビは映らないし、スマホの充電もできないし、車で充電したとしても電波が届かないから情報が入ってこない。 ここは陸の孤島だ。参っちゃったなあ。 網戸からの風が涼しく、夕方の、薄い茜を刷いた青空が美しい。 さっき網戸の張り替えをしたんだけど、張り替えながら風が吹くたび「自然の恩恵だねえ嬉しいねえ」