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日本酒が楽しい

縁あって、日本酒に触れる機会が増えています。

住んでいるのは滋賀県。「京都のお隣の県」「琵琶湖がある」というのが、いつも最初に出てくるくらい地味な感じに思われるのだけれど、実は酒蔵さんが結構存在してたりします。おまけに食材が豊富。これは本当に滋賀に暮らすまで知らなかった。暮らすうちに、ご近所の熱意ある酒屋さんから酒蔵さんや日本酒のお話を聞かせてもらって、おいしいお酒を造っているところがたくさんあることを知った。

そしておとなり京都の伏見。言わずと知れた日本の酒どころ。ここにもいい酒蔵さんがたくさんあって、そこにはそれぞれの個性や歴史がある。縁あって、とある酒蔵さんからいろいろ教えていただく機会をいただいたけれど、もうなんだろう、お話自体が神々しい(笑)蔵の歴史が家族の歴史そのもの。酒造りのお話をしてくださったのだけれど、聞き手の自分の知識不足がこれほど恨めしく思ったことはなかった・・・

おまけにヨーロッパでは日本酒ブーム。フランスではKura Masterという日本酒のコンクールがあって、かなり権威性のあるものとして確立されてきているため、酒蔵さんの中でも出品されるところも増えているし(滋賀では富田酒造さんの「七本槍」が入賞)、そこで最高賞を受賞すると海外への販路が一気に広がるから、可能性としてとても大きいものをはらんでいるのだろ思う。

そんなこんなで自分のアンテナの中に「日本酒」がどんどん入り込んできて、どうにもこうにも脳内から出ていかなくなったので(笑)、もうちょっと深く学んでみようと、ゆるーくたのしーく本読み始めて半年。

相変わらず、飲むほうが楽しくて「覚える気なんてないだろ!」というくらいの量でしか知識は増えない。んだけど、不思議なものでそういうことをし始めたりアンテナ立てたりすると、そっち関係の出会いがどんどん広がっているようになってきた。

これは別に日本酒だけにいえることではないだけれど、造り手さんを知ると「ちゃんと飲みたい」という想いが強くなるし、「知る」ことの大切さと感じる。たとえば、いままでは「大吟醸」が一番おいしい、と思い込んでいたけれど、実はそうじゃない。純米にだっていいお酒はある。アルコール添加されているものはあまり良くなさそうだという思い込みも、理由や歴史を知れば、一概にそうではないということがわかる。造り手の方の話を正しく理解するために、いまはチマチマ飲みながら勉強を続けていくだけなのだ。

そうやって知った先に、きちんとその酒を理解して販売する酒屋さんたちがいる。その人たちの熱いこと。愛を感じます(笑)。それはそのお酒だけはなく、造り手さんたちを丸ごと愛しているんだなということが、ビシバシと伝わってくる。その熱に自分も侵されるのです。酒蔵さんと接する機会は少なくても、その酒屋さんを通じて酒蔵さんと対話しているような気になる。

ちゃんと話してくれるからこそ、ちゃんと理解できるような自分になりたい、とそんなことを思うようになってきました。

ちょっとずつ亀の歩みだけれど、自分もどこかでたった一人でいいから感動を与えられる存在になりたい、と思うのです。

と、これを書きながらも、日本酒を飲んでいるのでほろ酔いノートになってしまいました(笑)


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