「サーバー」って何なのか、うまく説明できない理由|文系でもわかる情シス用語入門(1)
サーバーって一体何だか、説明できますか?
詳しい人に怒られること覚悟!
わかりやすさ重視!!
日本一わかりやすい情シス用語入門をめざして書く、文系でもわかる情報システム部用語入門!
ビジネス=貢献を、止めない。Aerospike。
Aerospike(エアロスパイク)日本法人、マーケティングチームの日野です。
先週からフォロワーさんがどんどん増えて大変嬉しいです!ありがとうございます!
日本におけるAerospikeのコピーライティングは、プロフェッショナル語を一般人語に翻訳するところからはじまりました。note担当者は三角関数で数学をあきらめた超文系人間なので、必死で勉強してシステム関係の概念を脳内インストールした次第です。
ここで得られた情シス知見のさまざまをnoteで発信したら、読んでくださる方のお役にも立って、ついでにAerospikeの認知度も上がるのでは?
ということで、意外と知らない情報システム関連用語を、わかりやすさ重視で解説するnote。
第1回は「サーバー」です!
Aerospike公式サイトはこちら→
サーバーとは
サーバーとは一般的に、サービスを提供するコンピュータ機能のことです。
・・・わかりますか?私にはわかりません。
サーバーが提供するサービスによって「メールサーバー」「Webサーバー」などと呼ばれます。ちなみに情シス関係者はサーバーのことを「サーバ」と書くので、表記を見るとその人がどの畑かわかって便利な単語。
そもそも、コンピュータって何?というところから整理しましょう!
コンピュータとは
コンピュータとは、情報処理のために計算を行う機械全般のことです。
法律的にはコンピュータを「電子計算機」と呼びます。
実は、パソコンやスマホで表示されるWebサイトや動画は、各種システムですごい計算を行った結果として表示されています。
このnoteの文字列も、実はコンピュータの計算処理の賜物。
「文字をどうやって計算するん!?」といいますと、
コンピュータには、0と1の数列で表記される「機械語」というものを計算してもらうのです。
人間が入力したプログラミング言語をコンパイラで機械語に翻訳したあとにコンピュータが計算してもろもろ表示したりする、みたいな複雑なフローがあるのですが、めんどくさいので飛ばしましょう。
コンピュータは物理的にこの世に存在します。(たまに物理的に存在しないものがあるからシステム関係は難しいのですよ)
大きいものでは企業のサーバー、小さいものだとパソコンやスマホ、タブレットのメモリやCPUなど。ぜんぶコンピュータの仲間です。
パソコンはコンピュータじゃないの!?という疑問に今のうちに答えておきますと1970年代、自分で回路を1から組み立てる系のガチ専門家&企業向けではない、一般ピープル消費者向けの手軽に使える「パーソナルコンピュータ」(個人向け電子計算機)として販売・普及した名残で、今もパソコンという名称が使われています。パソコンもサーバーも、同じコンピュータの仲間です。
これらコンピュータはネットワークを通じて、たがいに連携。
情報のやりとりをすることで、計算の精度を高めてGOODなサービスを提供したり受けたりできる、というのがコンピュータネットワークシステムの概要ですね。
で、サーバーというのは、コンピュータの中でも計算する情報処理量が多いのが特徴。
(多くの場合)企業がサーバーコンピュータを使ってユーザーのためのサービスに必要な各種情報処理を日々、実行しています。
各種コンピュータの情報処理量をイメージすると、こんな感じ!
パソコンやスマホのメモリ→机や作業ブース
企業サーバー→城 or ビル
オンプレミスサーバー(物理)
サーバーとしてイメージしやすく、日本でも当初、多くの企業が導入したのがオンプレミスサーバーです。
略して「オンプレ」。ほんとに現場でこういう風に略します!
自社ビルの地下や離れに「サーバー室」を作って、サーバーコンピュータを設置・管理・保全。
例えるなら、持ち家!
自分で専用の機械を用意して、自社の敷地にサーバーコンピュータ(物理)を設置。必要な演算処理を実行してもらいます。
川沿いや暗渠の近くなど、浸水の危険がある場所には設置できないため、「選ばれし者だけが持っている」状態なのがオンプレミスサーバー。
オンプレミスのお金のかかり方
選ばれし者が持つオンプレですが、コストダウンの施策が難しく、保全そのものが難易度高いのが特徴です。
物理的な設備のメンテナンス
サーバー設置面積分の家賃
24時間365日稼働のクーラー
オンプレミス専門のスタッフ
サーバーコンピュータは、コンピュータです。
精密機械を大量に設置するわけです。
油断大敵。
湿気でサビるしわけわからん箇所が老朽化してショートしたりする、ホコリは大敵!
熱暴走を避けるため、24時間365日クーラー発動!停電したらサーバーが死ぬ!
だからサーバールームへの出入りは南極大陸踏破かエベレスト登山みたいな装備で行いますし(寒いから)、定期的にそのガチ装備で専門家にメンテナンスしてもらい高い人件費をお支払いする必要がある!
しかし自社で独自に構築するものなので、外部から侵入しづらく、セキュリティの面で比較的強いメリットがあります。
病院などの医療機関や、大学ではいまだにオンプレミスを活用しているところも多いようです。
「うちの会社には明らかにサーバー室とかないけどなぜかSaaSをやってる」という方に役立つのがこちら!
クラウド型サーバーサービス
「別にオンプレがなくても、サーバーとしての計算処理をできればよくね?」という天才の発想で作られたのがクラウド型サーバーサービスです。
サーバー室がないのにサーバーを持ってる企業様は、十中八九このクラウド型サーバーサービスをお使いです。
クラウド型サーバーサービスの代表格は、AWS、Microsoft Azureなど。
サーバーなのにクラウド型サーバーサービスのことを「サーバー」と書いたら、記事をチェックする分析担当から怒られました。「クラウド」と書き直したらまた怒られました。
そんな一般人にはパット見わけわからん存在が、クラウド型サーバーサービスです。
クラウド型サーバーサービスは、いわば賃貸住宅。
サーバーの機能だけをいろんな企業・事業者にレンタルします。会社に物理的に「サーバー」を置かなくてもOK!
クラウド型サーバーサーバーと契約すれば、機械がなくてもサーバーコンピュータの機能を使える、もとい各種Webサービスを提供することが可能になります。
クラウド型サーバーサービスは、物理的にこの世に存在しません。「クラウド」というシステム上のものです。
厳密には、AmazonやMicrosoftといった大企業が世界のどこかにオンプレミスサーバー(物理)を用意しているはずなのですが、保安とセキュリティの関係で公開されていません。
契約した法人や事業者は、サーバーとしての機能と役割だけを使うことができます。
「契約すると、なんか仕組みはそれとして、とりあえず電話がつながったり水道から水が出てきたりする」という点では、クラウド型サーバーサービスの利用は電話や水道みたいなイメージですね。
賃貸住宅のように、すでに出来上がっている状態のサーバーサービスを使うだけ!
物理的に存在しないので、サーバー機材の家賃もかからないし電気代もかさまない!
クラウド型サーバーサービスのお金のかかり方
AWSやAzureは夢のようなサービスですが、いかんせん自社持ちではなく賃貸。
もはや企業にとってインフラと言っていいクラウド型サーバーサービスには、いろんな料金体系があります。
従量課金制
定額制
など……。
クラウド型サーバーサービスの料金を決める基準になるのが、「従量」「通信料金」「設置面積」です。
まあ処理情報量が増えると、当然ながら高くなります。
従量課金制だと最初のうちは安く使えるため、「サービスが軌道に乗ったら、AWSの課金額がエグくなって白目をむく」はSaaSあるある!
ビジネスにサーバーが必要な限り、半永久的にコストがかかり続けるのも悩みどころです。賃貸物件の家賃と同じですね。
で、最新のデータ活用「Aerospike」
Aerospikeのnoteで「サーバーの負荷」「システムコストダウン」可能!と書いている理由は、サーバーだけで演算・情報処理しなくていい仕組みができるためです。
Aerospikeの導入にともない、サーバーと端末を行き来していた情報処理が、こんな感じに👇
パソコンやスマホのメモリ→机や作業ブース
Aerospike→平屋の作業小屋
企業サーバー→城 or ビル
「サーバーコンピュータで一元処理してたものを、他の力も借りられたらどうだろう!」
「ってか、今のわれわれ使ってる端末にコンピュータすでにあるじゃん」
という天才の発想によって実現したこれを、分散型コンピューティング技術といいます。
(アニメ「サイコパス PSYCHO-PASS」1期、シビュラシステムの表向きの説明で使われてるアレですね。どんな情報量も世界中のコンピュータ全部使って演算すればいいじゃん足りるじゃん!というロジック。SFでわりとおなじみの技術ですが現実に登場すると「おおぉ…」となりますね)
ということで、「Webサービス提供する側は、サーバーだけで情報処理・演算する」という前提もどんどんなくなってきています。
まとめ
意外と説明するのが難しいサーバーについて、わかりやすさ重視で解説してみました!
今後もシステム関連の用語を月1回くらいのペースで解説するnoteを UPしていこうと思っています。
また来週水曜日、朝8時ごろお会いしましょう!