TVが投資の特集を放送する背景とは?
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こんにちは、エアロです。
昨日たまたま家族が観ていたTV番組「ホンマでっか⁉TV」についての感想を書きます。(詳細な番組内容は、下記リンクの通りです)
タイトルにありますように同番組では「投資」について前半30分だけですが特集を組まれていました。
前提として、私は投資推奨派です。
しかし、今回の番組には誤解をわざと?与える様なTV的な表現が多々あり、世間に「投資」を身近に考えさせる良い機会となるな~と楽観的には捉えられませんでした。
気になった点は下記3つです。
① 投資で成功した芸能人の投資額は不明のまま、リターンの額だけを持てはやしていた
⇒ 利回りが幾らか、手数料がどれ位か、そういった点は不明のまま、利益の額だけ何百万、何千万と発表されていました。一般人でも直ぐに数百万円は利益が出るかのような印象操作をしていないか、大変気になりました。
芸能人は、資金が潤沢ですし、人脈で社長らの知り合いも多い印象です。入ってくる情報量、途中で多少の損失(数十~数百万円)を出しても狼狽えない金銭感覚など、一般人と違うからこそ多額の恩恵を短期間で得られたのではないでしょうか。
② 「損切り」の大切さを教えていない
⇒ 『株価が下がっても上がるのを期待して持ち続けたら上がった』『売った直後に株価が上がった』と、どの株価もいずれ上がるかの様な誤解を与える印象を受けた。
③ ギャンブラー芸人2人に1週間限定で株取引をさせて、大した振り返り/総括も無く次のコーナーに移った
⇒ 「投資は結局ギャンブルだ」という印象を与えたかったのか、「1週間なら程々の損得しか発生しないからやった方が良い」という話なのか、結論が見えない特集だった。
更に気になったのは『女性の方が成果を出している』という話・説?も紹介していた事です。
こんな話だけで唆される主婦の方はいないかもしれませんが、それでも過去に似たような事例がありますので安心できません。
それは、ライブドア株です。
かつてライブドア社の株価が上昇し続け、主婦や学生も簡単に買えるとTVで焚きつけた後に、一気に暴落した事がありました。
ライブドア株の騒動で認識すべき事は「必ず儲かる投資話は無い」という事です。昨今のビットコインとかも良い例ですよね。
「そんな話があるとしたら、その情報が世の中に流れる前に有力者が買っているだろう」という用心深さは、いい年した大人であれば持っておきたいですね。不動産投資が良い例です。
うがった見方かも知れませんが、TVで投資の話が出るという事は、儲けたいと願う視聴者を何かしらで食い物にしたいのでは?と逆張りに考えてしまいます。オリンピックを前に国内株価を上げさせて、オリンピック前後で売り抜ける有力者がいるとか…
例えばですが、この番組を観て「投資を始めよう」と考えた人がいます。
投資は儲かる、投資は銀行の方が一番詳しいだろうと、NISA、積み立てNISA、iDeCoの勉強もせず、取り敢えずメガバンクの銀行窓口に行きます。そして、先ずネット銀行/証券ではほぼ掛からない手数料を払う事になります。
窓口でファイナンシャルプランナー?に薦められるがままにおススメのIT株(テスラ、アップル等)、TVで聞きかじった(リスクのある)新興国、オリンピックがあるから日本株は直近上がると国内株の投資信託などを契約させられるのが、目に浮かびます。
もちろん投資≠ギャンブルです。ですが、下調べもなく他人に自分の金を預けるのはギャンブルとほぼ同じです。また、金銭的に余裕がある若しくは月々幾らと決めてやれる人でないと、結局ギャンブルと同じ感覚になってしまいます。
大切な事は、自分で考えた末の結論として「後悔しない」投資をする事です。
投資を始める事で、世界経済の勉強を始めたり、自ら企業研究などを始めるのであれば、有意義な事だと思います。
会社の知名度に関係なく、優れた会社に投資が行きわたり、それが社会貢献や更なる技術革新へと繋がる事が、より良い社会をつくる第一歩となると私も思うからです。
繰り返しとなりますが「何となく儲かりそう」という印象だけで始める人が増えないか、その点が非常に不安になる番組でした。
足元の儲け話に踊らされない様、しっかりと自分で考えて判断して投資先を決めていきたいですね。
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