【学会誌】粉体ALD
こんにちは。
『表面技術』2023年3月号を読んでいます。
読んだ記事について、気になったポイントをメモしておきたいと思います。
今回読んだ記事のタイトルは「粉体ALDとその応用」で著者はALDジャパン㈱の百瀬さんです。
内容
”粉体ALD”とは何か?どんな装置が使われるか?を説明したうえで、期待される応用分野について簡単に触れています。
ポイント
ALD(Atomic Layer Deposition)技術を粉体へのコーティングに使用したものを”粉体ALD”と呼ぶ
ALDの反応炉の中で粉体を巻き上げることで、個々の粉体表面にnmレベルの成膜を行う装置を用いる。
バッチ型:ロータリー反応器(反応器自体を回転させる)、流動層型(ガラス管の中で巻き上げる)
連続型:反応プロセス(酸化⇔成膜)毎にチャンバーを分ける
量産機で主要なメーカー:ForgeNano社(米国コロラド州)、Delft IMP社(オランダ)
応用分野:保護膜、燃料電池、触媒材料
近年の研究で、下地の結晶方位によって選択的に成膜される可能性が示唆された
私の認識ではALDは成膜速度が遅いので、限られた分野でしか量産には適応できないと思っていました。
しかし、ここで紹介されている装置構成を見ると、思っていたよりも広い分野で使えそうであり、場合によっては通常のCVDやめっきと並べて、プロセスの選択肢に入れても良いのではないかと感じました。
今日は以上です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?