【学会誌】プロダクトデザインの感性評価
こんにちは。
『表面技術』2023年11月号を読んでいます。もう1月ですが…
読んだ記事について、気になった部分やポイントをメモしておきたいと思います。
今回読んだ記事のタイトルは「プロダクトデザインの感性評価」で著者は千葉工業大学の佐藤さんです。
内容
プロダクトデザインに対する感性評価研究について紹介されています。
感性評価については以下のように書かれています。
敢えて自分の言葉で表現するなら、あるデザインを見た人がどのように感じたか、その感じ方を感性評価というようです。
デザインを見たときの感性評価を如何に客観的に表現するか、というのがこの研究のようです。
メモ
新素材を人間の嗜好性に適合させることのニーズの高まりが、感性評価に対する関心に繋がっている
デザインの重要性が増すほど、「デザインをどのように評価すべきか」という点が課題となってくる
デザイン評価問題の根幹は感性評価にある
従来はデザイナーの勘やセンスという言葉で説明されてきた。デザイン評価の確立にあたっては、その部分を明らかにすることが求められている。
インダストリアルデザインの分野でモダンデザインを確立させたのはプラスチックであった
新素材の導入はデザイン表現の可能性を広げてきた
従来の製品に用いられてきた素材が持つ歴史的な意味や記号性から切り離され、新時代に相応しい新たなデザイン表現が新素材の使用によって可能になる
感性的な要素が特に重要なテーマとして、高級感がある
デザインの分野において感性工学に期待されるのは、デザインの印象などの感性評価に関して、具体的で客観性のある判断基準の導入することである。
デザインの属性空間と評価者の感性空間との写像を見出すこと
感性工学ではこのような論理モデルによる方法ではなく、経験データによって仮説検証するという方法が主である
評定法による経験データから優位な結果を導き出す定量的な方法としては、記述統計による方法や、多変量解析による方法、統計的検定の方法などがある。
高級感など概念的な要素が大きくかかわるテーマでは統計的な手法のみで非線形な感性評価の現象が説明しきれるのかという課題が残る
視覚と触覚の印象に違いがある材料は、意外性を持っていると考えられる
今日は以上です。