〈学会誌〉白金錯体を用いた簡便なDNAセンシング
こんにちは。
表面技術協会の学会誌である『表面技術』2022年9月号にバイオセンサの特集がありました。マインドマップとポイントだと思う点を書いておきたいと思います。
今回の記事のタイトルは『電極表面の活性化に基づく電気化学DNAセンシング』で、著者は兵庫県立大学の安川さんと鈴木さんという方です。
マインドマップ
ポイント
白金錯体の添加という簡便な方法でDNAを測定できる
DNAと錯体の相互作用した白金錯体が電極に析出しにくい現象を利用してDNA濃度を測定する
電極へ析出した白金粒子表面でプロトン触媒還元電流が発生することを利用してシグナルを増幅できることを見出し、高感度を実現
感想
大学までは化学と生物から逃げていたせいか、バイオセンシングの話は読んでても全然頭に入ってきませんでした。文章の書き方にも問題がある気がしましたが…
とはいえ、薄っすらと理解できました。
電解めっきなどを使っている分には、電極から出てきたものとして電流はひとまとめにしてしまっていますが、この特集にあるように、錯体の還元電流と微粒子表面のプロトン触媒還元電流の違いなど、切り分けていくと様々な現象が見えてきます。(現象を仮定できたからこそ切り分けられたのかもしれませんが)
ウェット系の話が伝わりにくいのはこの辺もあるかもしれませんが、丁寧にデータを見ながら、どんな現象が起こっているかという仮説を考えていくことが大切だと感じました。
バイオセンシングについては、そこまで興味ありませんが、バイオ方面は会社としても検討せずにはいられない領域であると思うので、知識としては今後も収集していきたいと思います。
今日は以上です。
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