〈学会誌〉マルチマテリアル車体の異材接合技術
こんにちは。
表面技術2022年8月号の小特集を読み進めているので、ポイントをメモしておきたいと思います。
今回読んだ記事のタイトルは『マルチマテリアル車体の異材接合技術』で、大阪大学の名誉教授の方が著者です。
マインドマップ
ポイント
軽量化のため車体のマルチマテリアル技術が研究・開発されている
異種材料間の接合は亜鉛めっき鋼板×アルミニウム合金が多く、これを接合するためには亜鉛の反応生成物を如何に排出するかがポイント
ISMAプロジェクトでは理論・評価・シミュレーションによって合金化亜鉛めっき鋼板とアルミニウム合金との接合メカニズムを特定した
感想
マルチマテリアル化の目的に関しては、同じ特集の別記事と同じ切り口だったので理解しやすかったと思います。
ISMAプロジェクトにおける接合技術の成果は、いろいろ書いてありましたが、上記ポイントの3つ目の点が大きいような印象です。日本では合金化亜鉛めっき鋼板を使うことが大きいようなので、この知見が得られたことは良かったのではないかと思います。
ただ、私自身は自動車業界は詳しくないので、実際はどのくらいの成果なのかいまいち分からないですね。
あと、性能予想の部分は殆ど書かれていなかったので、今頑張っているところかな、と感じました。MIなど統計的な予想は時間が経てば何とかできそうですが、この記事から想像されるデータは理論と実験から予想しようとしている気がするので、道のりは長そうです。
今日は以上です。
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