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電子化で給料アップ
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
この記事では「デジタルな日本語教育機関は給料が高く、アナログな学校は給料が低い」ということを書きます。
先日、Twitterで以下の質問をしました。
「研修の企画の参考にするので、#日本語教師 の皆様にお伺いします。
みなさんの職場はどれに該当しますか。
A デジタルで給料は高め
B デジタルで給料は低め
C アナログで給料は高め
D アナログで給料は低め
判断の基準は、ご自身で思う業界の平均に比べてどうか考えてください。
https://twitter.com/Midogonpapa/status/1348948903899512833」
結果は以下の通りでした。
A:32.3%
B:21.5%
C:20%
D:26.2%
研修の企画の参考にするので、#日本語教師 の皆様にお伺いします。
— Yoshifumi Murakami 「ハナキン」の中の人 (@Midogonpapa) January 12, 2021
みなさんの職場はどれに該当しますか。
A デジタルで給料は高め
B デジタルで給料は低め
C アナログで給料は高め
D アナログで給料は低め
判断の基準は、ご自身で思う業界の平均に比べてどうか考えてください。
つまり、デジタルなところは給料が高い方が5割ほど多く、アナログなところは逆に給料が低い方が3割ほども多かったのです。
前からいろいろなところで、デジタルで給料は高めの学校と、アナログでブラックな学校のことをたくさん聞いていましたが、これはやはり僕の個人的な主観ではなく、目に見える形で デジタルな日本語学校は給料が高く、アナログな学校は給料が低いという傾向があることが言えると思います。
これは単なる相関だから「デジタル化したから給料が上がった」のではなく、「高い収益を上げているからデジタル化できるだけだ」という見方もあるかもしれませんね。しかし、それでも「高い収益を上げている学校はデジタル化が進んでいる」のは事実なわけです。
それではなぜ、こういう結果になるのでしょうか。
というような考察を2021年に書いているのが自分でも信じられないのですが、少なくとも一般的なホワイトカラーの職場ではデジタル化のコストより、デジタル化で節約できるコストのほうがずっと多いからです。
もちろん、教師と学習者全員にパソコンかタブレットを配布するような方法はお金も研修時間もかかりますが、BYOD (Bring Your Own Device) という方式なら学校は購入しなくてもいいし、自分で使い慣れたツールを使うので研修なども必要ありません。
教員の中には「学校で用意してくれないならアナログでいい」という人もいるかも知れませんが、今回のアンケートでも明らかになったように、アナログなままでいることは「給料が安い」というデメリットと引き換えになることを忘れてはなりません。僕だったら使い慣れた自分のパソコンを仕事でも使って、給料も高い方がずっといいですが、みなさんはどうでしょうか。
そして、アナログな人が見過ごしていることは、アナログな業務形態は今ではデジタルよりもずっと高コストだということです。コピー機で紙の資料を配布するより、Wi-Fiでシェアしたほうがずっと安いということは以前も書きましたので、参考資料のところをご覧ください。
その他にも以下のようなものはデジタル化すれば支出しないで済みます。
来客を迎えるための応接室、応接セットなどのコスト
会議で集まるための交通費
残業代など人件費の一部(同じ仕事にかかる時間が激減するので)
電話代
切手代
書籍代の一部(同じ本でも電子書籍のほうが安いので)
ここまで書いてみて検索したのですが、具体的な例もたくさん共有されていますね。
「はんこと書類をなくして年間1000万円を節約する方法」 | ダイヤモンド働き方研究所
https://hatarakikata.diamond.jp/hr/paperless/
「IT化によってコスト削減は可能?両者の関係を事例を交えて解説」 | Start IT |
Urchin&Company株式会社 https://start-it.jp/system/it-cost/
僕が言うよりこうした例を見るほうが速いと思いますので、ぜひご覧ください。
さて、それで最初の話題に戻るのですが、ここまで見れば明らかですよね。なぜアナログな学校は給料が低いか。それは、まずアナログなので仕事の成果(入ってくるお金)自体が少ないことと、そこからさらに無駄な仕事に経費をかけてしまい、給料に回せるお金が少なくなってしまうからです。
アナログな現場にいる皆さんも、コピー機の利用をやめてコストを削減して、その節約した分、給料のアップを求めてみたはいかがでしょうか。だって変ですよね。無駄遣いしている人としていない人が同じ給料なんて。
繰り返しますが、日本語学校でもデジタルな学校は給料が高く、アナログな学校は給料が安いのです。 僕のブログの読者の皆さんが、 ICT のリテラシーを身につけて、より給料の良い職場で活躍できるようになることを祈っております。
また、経営者の方で職場のデジタル化に悩んでいらっしゃる場合は、研修などでお力になれるかもしれません。お気軽にお声かけください。
そして冒険は続く。
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【参考資料】
むらログ: コピー機、そろそろやめません?
http://mongolia.seesaa.net/article/460861058.html
むらログ: 今日からできる電子化
http://mongolia.seesaa.net/article/461160363.html
むらログ: 原本主義とハンコが日本を滅ぼす
http://mongolia.seesaa.net/article/463639079.html
むらログ: ペーパーレス化は難しくない
http://mongolia.seesaa.net/article/448337300.html
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