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資本主義の優等生(365夢Screen104)

失われた30年
という言い方もできるだろう。

1980年代
日本は太陽系第三惑星の経済システム
資本主義の最先端を走っていた。

そしていわゆるバブルが弾け、
それ以来30年間進むべき方途を失ったまま
いたずらに漂流をつづけている。

その間日本列島の住民たちは
最も苦手な局面での戦いを強いられるまま、
自らの強みをまったく活かすことができず、
ただ低空飛行をつづけながら
当て所なくさまよいつづけている。

どこで間違ったのか?

たくさんの間違いを犯しただろうが、
特に何かを間違ったわけではないとも言える。
必要な経験値を獲得するのに
それだけの時間がかかっただけだとも言える。

なぜならいまもなお、
太陽系第三惑星の経済システムからの離陸は
この資本主義の最先端を走っている国からしか
起こることはないからだ。

この太陽系第三惑星の支配システムからの離脱は
この日本列島の住民からしか起こりえない。

それが経済発展システムとしての
資本主義の最先端を走っているものの経験値だ。

経済発展システムとしての資本主義は役割を終えた。

この惑星の支配者たちは
新たな支配構造の構築を急いでいる。

だがそれはいつか来た道への回帰でしかなない。

この太陽系第三惑星の経済システム
資本主義からのテイクオフは
この日本列島の住民たちからしか起こりえない。

その覚悟を決めるための時間が
30年間だったということだ。

日本列島の住民は
1980年代までに資本主義をマスターした。
資本主義の最優等生になった。

だが彼には誤解もあった。

それは資本主義を経済発展のための
システムだと誤解していたことだ。

そうではなかったのだ。

資本主義を経済発展のためのシステムではなく、
人間支配のためのシステムだった
のだ。

この失われた30年とも言える時間は、
この日本列島に住民がその事実を知るための
時間だったと言える。

日本列島の住民は
失うべきものを失いながら
まったく成すすべなく足踏みしながら
いたずらには時代を後退しつづけた。

もう経験値は充分だ。
知るべきことは知ったのだ。
後退ではなく、前を向いて進まときだ。

かくて時は熟した。

そしてずっと社会の表面下に
静かに待っていた選択肢が可視化されてくる。

日本列島で最初にゴールに到達した
太陽系第三惑星の経済発展システムん資本主義は、
同じ日本列島からテイクオフするしかないのだ。

最初にゴールに到達した
先端走者としての経験値からしても、
日本列島域内の住民の資質から見ても
まだここ以外に
これだけの離陸適性は醸成されていない。

それは日本列島から始まらなければならない。

何が始まるのか?

ゴールからの逆転・後退ではなく、
さらなる前進(離陸)を始めなければならない。

それだけの内圧は太陽系第三惑星では
まだ日本にしか蓄積していない。

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