「お金」の無い世界(365夢Screen110)
日本列島に住む住民たちは
日本列島で生産された生産物を
主として消費すればいいのだ。
ガラパゴスであろうが何であろうが
自分たちの最高品質の生産物で満足すればいい。
日本列島に長く住み着いた住民たちは
もともと人を管理することに関心の高い
人たちではない。
好きこそものの上手なれ。
好きでないことは得手ではないのだ。
バブル崩壊後に降って湧いた政策課題、
郵政民営化とは
勤勉すぎる日本国民の豊富な貯金資金を
国際金融市場に誘導するためのものだったが、
笛吹けども踊らず、
誘導に応じる日本列島の住民は
施策を誘導した人たちの想像外に少なかった。
そう簡単に日本列島の住民の性格が変わるはずもない。
もっとずっと簡単に日本列島を
もっとずっと簡単に日本列島を
荒海に木の葉のように揉まれながらも
しかも沈むことのない独立した生活圏に
することができる。
それが国際通貨と国内生活通貨を分離することだ。
そして経済政策として
文化的生活を営むための生活必需品の購入資金を
無条件で国民に配布することだ。
働かなくても生活が成り立つなら、
自分は働くつもりなどない、という者もいることだろう。
もちろん、それでかまわない。
本人がそれが一番望ましい生き方だというなら、
一番望ましい生き方をしてもらえばいいのだから。
しかし、大部分の人たちは、
自分の死体活動分野を見つけることだろう。
誰もが充分な生活資金をもっている世界で、
ブラック企業は成り立たない。
そもそも人を管理するための大部分の職業は
この世界から消えてゆくことだろう。
人々は自然に共通の価値観を持った人たちに
取り囲まれていることに気づくようになるだろう。
「国民生活通過」は出現するかもしれないし、
出現しないかもしれない。
いずれにせよ、
いつかこの惑星の住民たちは
「お金」を卒業していることだろう。
その「お金」が無用になるための渡り廊下に、
「自由貨幣(減価通貨)」による「国民生活通過」は
現れるかもしれないし、顕れないかもしれない。