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Advanced Squad Leader (ASL) 勝利への道: Pössl's Posse
(For English speakers, DeepL translator app is useful. -> https://www.deepl.com/translator)
シナリオの概要
「Pössl's Posse」は、ソ連軍による1944年の夏季攻勢のさなかの戦いを扱ったシナリオ。場所はリトアニアのカウナス。包囲を避けるため、丘の村落で遅滞戦術をとるドイツ軍に対し、ソ連軍が強襲を仕掛けます。
当方がソ連軍。
勝利条件は、第6ソ連軍ターン終了時に、ソ連軍が丘の指定の建物ヘクスのうち10以上占拠していれば、ソ連軍の勝利(図1のVマークのあるへクス)。
ドイツ軍は、丘の上や丘の周辺2へクス内に初期配置できます。ソ連軍は、それからやや離れた北側や東側に初期配置できます(下図の赤線が初期配置限界線)。
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黄色のVマークのあるへクスを10以上支配していればソ連軍の勝利です。
両軍の初期戦力は、以下のとおり。
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両軍とも2ターン目に増援がやってきます。
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初期配置の考察
ドイツ軍の初期配置は下図のとおり。
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一番後方に控えている、唯一の5/8インチカウンターはマルダーで確定です。1/2カウンターの3つ重なっているものは、LMGを持った分隊でしょう。推測するに、一番分厚いスタックは、MMGを持った分隊、指揮官、そして分隊が2つでしょうか?
もしそうであれば、第1、第2ターンにかけて、この分隊を展開させるはずです。となると、前衛の2つ重なったスタックのうち、3つはダミーということになります。
隠匿されている(HIP)対戦車砲の位置は、十中八九丘の上の村落の中心部と推測します。それ以外の場所だと奇策すぎて、メリットよりリスクのほうが大きいはずです。 HIPユニットの傾向と対策については、稿を改めて別の機会に書くと思いますが、このシンプルなシナリオでは、あまり深く考える必要はありません。
こちらの配置は下図の通り。
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あくまでも暫定ですが、狙う建物は、赤い楕円で囲まれた10箇所です。そのために、9-1指揮官と6-2-8分隊のスタックが、ドイツ軍がカバーしていない村落の後方へ向けて突き進みます。
言うまでもなく、そのリスクは最右翼にいる、2個の(おそらく)2-4-7HSです。それらから1FP(遠距離射撃)または2FPの臨機射撃を受けるでしょう。その対策として、盤外北端からやってくる2両のSU-76でフリーズをかけることも考慮します。
それ以外の全ユニットは、丘の下にある村落のはずれを、ひとまずは狙います。
狙撃兵については、敵の狙撃兵のそばに置くことが多いのですが、今回は、マルダーのいるヘクスにしました。オープントップの車両がいる場合、そこを優先することが多いです。
第1ソ連軍ターンの進行
2-4-8HSは果敢に突っ込んで行きましたが、それ以外は余計なリスクは避け、手堅く進撃して行きます。
SU-76は、当初の予定通り、2か所で敵兵をフリーズしました。1両は敵の反撃を受けて走行不能に。もう1両は、敵2-4-7HSのパンツァーファウストチェックが失敗してクギヅケ状態となり、9-1+6-2-8×3個スタックへの脅威がなくなったため、その場を離れ先に進みました。
この2-4-7HSに、2-4-8HSが白兵戦を挑みましたが、返り討ちにあいました。
このターンの戦果は1個のダミーの除去です。ソ連軍の損害は、2-4-8HSが2個。1個の2-4-8HSが混乱。そしてSU-76が走行不能ですが、この位置では狙撃兵の的になる以外、なんら意味をもたず実質的に撃破されたようなものです(ちなみに、SSRでは車両操作班が自発的に降車することは禁じられています)。
9-1+6-2-8×3個スタックが、無事所期のへクスにたどりつけたことは、喜ぶべきことです。次のターン、これに対してドイツ軍はどう対応するか? 考えられるのは2通り。初期配置のユニットのうち、一部を後方へと転進させるか、あるいは2ターン目に進入してくる増援部隊に任せるかです。どちらにしても、敵戦力の一部が、後方の村落の守備に割かれ、北からの主攻が容易になります。
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