夏の終わりの「あー夏休み」
オカリナ教室リーナ★リーナのレッスン、8月の課題曲はTUBEの「あー夏休み」でした。多くの刺激を受け、あっという間の90分間となりました。
最初に断っておくと、カラオケで私は絶対に歌わない部類の曲です。夏の海辺で繰り広げられる恋の駆け引きなど、私にとって別の惑星の話でしかないですから。
ただ、オカリナの教材としては最高だと思いました。普段もっぱらバラード系の曲を吹くことが多いので、テンポの速い曲はスキルの向上を促します。
今回のレッスンのポイントは「休符をしっかり押さえて演奏する」でした。いわゆる拍(テンポ)のとり方で、これがうまくできればメリハリの効いた演奏になります、と講師のさくらいりょうこ先生。
最初に休符の取り方に特化した基礎練習をしたうえで、課題曲の「あー夏休み」の練習をやりました。というものの、私はついていくのにアップアップ、とにかく指が動かず音を間違えてばかり、拍もリズムもバラバラ…。
一言でいえば、ひたすら雑音をまき散らしていました(笑)
あまりにもダメすぎて逆にファイトが湧き、帰宅してからさくらい先生にラインを送り、「猛練習して次の次のレッスンまでにマスターし、先生に披露させてもらいます」と宣言したほど(無謀な挑戦!)。
(笛吹ふんずさんのオカリナ演奏)
課題曲を素材としてオカリナを吹くコツを伝える──リーナ★リーナの指導方針なのですが、さくらい先生は常々、練習において「数をこなす」ことの重要性を唱えています。
たとえば、コンサートで「夏の思い出」を吹く場合、それに向けていろいろな練習をします。フレーズだけでなくブレスの吸い方、休符の感じ方、音の立ち上がり、音の処理、そのうえで感動する表現…。
いわゆる「仕上げる」ということなんですが、さくらい先生は「何をどの時点で『仕上がった』とするのでしょう?」と疑問を呈しています。
「音楽とは永遠に仕上がらないと思っています」
音の出し方、フレーズの歌い方、強弱のつけ方…曲によって違うのですね。
ひとつの曲を仕上げるために複数の曲を吹くことが大切だ、と。したがって、リーナ★リーナは毎月違う曲をレッスンしています。「仕上げるのは生徒さん自身です。仕上げたいと思えば個人レッスンを申し込まれます」と。
言い忘れましたが、大前提として「まずは楽しむ」こと。そのうえでたくさんオカリナを奏でてレパートリーを広げるのです。
私はこの考え方に大いに共感します。というわけで、きょうから「あー夏休み」の習得に向けて猛練習を開始します。