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「贈る言葉」も四文字
今年を振り返る企画があちこちで催される12月ですが、先週、住友生命から「創作四字熟語」が発表されました。
従来の四字熟語をもじったり、オリジナルの四字熟語を創作したり、1年の世相を振り返る「言葉のあそび」で、毎年楽しみにしています。今年も入選作品50編が公開(コチラ)され、最優秀作は、
盗打随一(とうだずいいち:当代随一)
アメリカ・メジャーリーグで大谷将平選手が59盗塁、54本塁打という前人未到の記録を打ち立てたことを表しています。
他の優秀作をみると、利子回生(起死回生)、群雄割都(群雄割拠)、店店枯米(天手古舞)など、文字面を眺めるだけで今年話題になったあれやこれやが思い浮かぶ…。
改めていうまでもありませんが、表意文字としての漢字の奥深さを示すものです。たった四文字なのに言葉の先にストーリーが広がってきます。
個人的なこの1年を四字熟語で表すと東奔西走です。
仕事で北海道から沖縄まで毎月のように出張しました。順風満帆ではなかったけど、目の前の課題に全身全霊で取り組み、振り返れば感慨無量…。
プライベートでは休んでいたオカリナを再開したものの、ブランクのツケは大きく悪戦苦闘。それでも同好の諸先輩に励まされ、少しずつ前進できていることに熱烈感謝しています。
過日、リーナ★リーナ元町教室のレッスン帰りに、元町商店街の一本外れた通りを歩いているとラーメン店が目に入り、看板をみると「天孫降臨」!
「一日一麺」を実践している私はさっそく店に入り食べました。化学調味料を入れない、通称「無化調ラーメン」です。豚鶏骨を魚介出汁でじっくり煮込んだスープがくせになりそう。美味しかった。
最近、こうした四字熟語を店名にするのが流行しているのだとか。youtube 料理動画でよく見る笠原将弘シェフの「賛否両論」を始め、「新進気鋭」「一心不乱」「他言無用」「自画自賛」「自由奔放」とか…。
四字熟語ではないけど、音楽の世界で四文字といえば? 真っ先に思い浮かんだのは「贈る言葉」です(少々、強引か?)。
「贈る言葉」(作詞・武田鉄矢、作曲・千葉和臣)は、昭和54年(1979)にリリースされたフォークグループ「海援隊」のヒット曲。武田鉄矢さん主演のテレビドラマ「3年B組金八先生」の主題歌として使われ、 100万枚を超えるセールスを記録しました。
最近では卒業ソングとして人気があり、オカリナの定番曲でもあります。もっとも、武田さんの語るところでは失恋ソングだそうです。歌い出しの、
暮れなずむ町の 光と影の中
去りゆくあなたへ 贈る言葉♪
場所は博多の繁華街で、別れた人を見送る武田さん…。ただ、それに続く、
悲しみこらえて微笑むよりも
涙かれるまで泣くほうがいい
人は悲しみが多いほど
人には優しくできるのだから♪
という歌詞には恋愛だけに留まらない、人生の教訓みたいなものがあり、学園ドラマの視聴者の心に刺さったのでしょう。
(ocarinasunpo2357さんのオカリナ演奏)