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スローガン:「ソウゾウの、ナナメウエを。」
こんにちは。(株)Insight scienceの村上です。
この度、私自身、及び、自社の存在のあり方を明確にするため、作成したスローガンを紹介したいと思います。
スローガンは、「どんなあり方でいるか」を表すものだと考えています。ミッション、ビジョン、バリューでいう、バリューにあたるものと考えていますが、「スローガン」の方が多くの方に馴染みがあり、ニュアンスを理解いただきやすいかなと思い、スローガンと表現しています。
さて、本題のスローガンは、こちらです。
「ソウゾウの、ナナメウエを。」
※参考までに、当社で作成しているメッセージはこちら。noteでも1つ1つ紹介しています!今回はスローガンの説明です。
・ミッション(日々、何を目指し行動するか):「Web担当者をスター社員に。」
・タグライン(何をやる会社か):ひとのオモイを、カガクする。
・スローガン(どんなあり方でいるか):ソウゾウの、ナナメウエを。
・ビジョン(結果的に達成するもの):英語人口を超える人に関わるサービスを創る
性”快適"説 〜人は生まれながらにして、快適を求める〜
やはり人間というものは、放っておいたら自分にとって居心地の良い、快適な場所(コンフォートゾーン)に戻ってしまう生き物だと、つくづく感じます。
人間は産まれながれにして、「快適」なゾーンを作り出し、そこに軸足を置こうとする生き物だと思うのです。(性”快適"説)
だから、意識せずに仕事をしていると、勝手に「思考停止」ゾーンを作り出し、思考の効率化を図ってしまうのです。
まぁ、それはそうですよね。これは人間が効率的に生きるために編み出し、DNAに刻まれた技術だと思います。
「思考停止」技術がなかったら、生活はとても大変です。
例えば、スーパーで野菜ジュースを選ぶのに、いちいち調べ尽くして、比較表を作って、リスク計算をしてコスパをスコア化して会議を開いて第三者の意見を聞いて選んでいたら、、、普段の生活ができませんよね。(笑)
それと同じで、人間は放っておいたら、「自動思考システム」が働くのです。
私は、この脳の便利な「自動化」が時にビジネスにおいては、難敵であると思っています。ほとんどのことを当たり前のこととして見過ごしてしまうから、です。
「普通」だったら生き残れない
なぜ難敵だと思うのかというと、それは、少なくとも我々のようなスモール企業(私は全ての企業がそうだと思っていますが)にとって、「普通」だったら生き残れない、と思っているからです。
「普通のことを普通にやり切る」ことをすごいという人もいますが、企業でそれをやるなら、普通にやり切るでは足りないと思います。
例えば、工場での生産。「普通に作る」は、エラー(欠陥品発生)率のシックスシグマをクリアする、つまり、100万回に3,4回ほどのエラー率まで下げなければ、生き残れません。
つまり「普通のことを、異常にやり切る」(=普通じゃない)が必要なのです。
これまで市場を席巻してきた企業は、必ず外から見えるだけでも1つや2つ「普通でないこと」を生み出しているように思います。
例えば、我が国日本を代表する企業である、トヨタの"カイゼン"はその例の1つでしょう。もちろん、メーカーだけでなく、サービス系の企業でも、B2B企業でも、強い企業は、やはり例外なく「普通でないこと」を発明して実践しています。
普通のことを普通じゃないように考え、応対することはかなり高い意識が必要だと考えています。これらをできてきた企業は、創業者が著しく優秀で、「常識を疑うこと」ができてきたからではないかと思っています。
企業は競争にさらされるのが普通です。どんなブルーオーシャンであってもいずれ競争は避けられないと思います。その時、「普通だったら、生き残れない。」と思うのです。
だから、この普通という居心地の良い、快適さに戻ってしまう思考をできるだけ断ち切りたい、それができればより強い商品やサービスを生み出せるのではないかと思うのです。
この壁を超えるニュアンスを考えた上、行き着いたのが、
「想像の斜め上」という表現でした。
「想像の斜め上」とは
「想像の斜め上」は、一般的に、自分では考えもつかないような発想を出された時に使う言葉だと思います。
しかも、真上ではなく「斜め上」なので、ただ想像を超えてきたではなく、
「あ、そうくるか」
「その手があったか」
「そこまでやるか」
と言わせられる時に使う言葉だと思います。
つまり、少し"ひねり"が入っています。
1つの仕事をした際に、自分に
「(相手の)想像を超えられましたか?」と問うと、満足していない仕事の課題点にたくさん気づけると思います。
さらに、「(相手の)想像の斜め上をいけましたか?」と問うと、満点だと思っていた仕事にもたくさんの課題が見つかり、別のやり方も見つかります。思考をストップするものがなくなるのです。
「もっとこうすればよかったんじゃないか」と。
この繰り返しで生み出されるものこそが、強みだと思います。
だから、このスローガンを掲げていこうと思ったのです。
参考にした「スローガン」
正直に言いますと、私は強烈なスローガンを抱える企業を知っていて、とても感銘を受け、今回の考案に至りました。
その企業とは、株式会社アドウェイズさんです。
その秀逸なスローガンとは「なにこれ すげー こんなのはじめて」です。
このスローガンを初めて知った時、考えた人は言葉の天才だと思いました。
このひとつの合言葉があるだけで、
「ワクワクする仕事をする」「普通じゃないことを追求する」世界観がすぐに伝わりますよね。顧客にとっても、従業員にとっても、従業員の家族にとってもプラスを生み出す言葉です。ダラダラとした文章ではなく、簡潔で覚えやすく、小学生でも理解できるスローガンです。
口語表現でもあり、誰もが賞賛をしている姿が目に浮かぶような、これこそ"活きたスローガン"だと思いました。
このスローガンに感銘を受け、そういったスローガンを考えたいな、とずっと思っていたので、今回の発想に至りました。(つまり、マネですね。。。)
[余談] なぜカタカナに?
これは余談です。コピーライティングな考え方をしてみました。
私は、昨年コピーライティングを学ばせてもらってから、コトバの持つ力と魅力に気付かされてきました。
単純にコトバにはとても大きな力があります。一方で、読み手の脳はたくさんの情報に接するため、「思考効率化(=思考停止)」を引き起こし、読み手をコンフォートゾーンに持っていこうとします。
そこで、脳に変化球を与える必要があると考えています。
また、漢字のままだと「想像の斜め上」だと少し重すぎる印象があります。
どこかで読んだようなありきたりな一節ですし、多くの人の脳が読み飛ばしをしてしまうかな、と思いました。
そこで、敢えて漢字をカタカナにしてみました。
「想像の斜め上を。」
↓
「ソウゾウの、ナナメウエを。」
こうすることで、「ソウゾウ」→「想像」に変換するクエッションを忍ばせることができます。脳はクエッションが来ると簡単に無視できません。その答えを無意識に出そうとしてしまいます。
だから、クエッションを忍ばせることで、脳のスイッチを入れに行くことができると思うのです。
そして、「ナナメウエ」もカタカナに統一しました。ここは少し悩みましたが、統一をすることにしました。
これは、心理学用語で言う「ディドロ効果」(新しい価値観があると統一したいという思考が働く心理効果)に近いものだと考えており、それを取り入れることで、読み手の脳が快適に入り込める効果を狙ったものです。
「ソウゾウの」の後の「、」は、空間を作る目的です。
人間の脳が、単語として認識するには、一度に5-7文字前後を読むのが快適なように思っています。(できれば4−5文字以下が理想)
ブランド名やサービス名が4-5文字以下が多い、それ以上に長いと略されるのはそういうことだと思っています。
そこで、間に空間を作ることで、単語と単語の組み合わせをそれぞれ一瞬で脳に読み取らせる工夫を施したのが、カタカナにした理由です。
いかがでしたでしょうか?
弊社Insight scienceは、「ソウゾウの、ナナメウエを。」をスローガンに、サービスの開発と提供に力を入れて参りたいと思います!