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広告クリエイティブは、商品の再発明だ。
広告クリエイティブは、理想としては、
商品やサービスを生み出した創業者や発明者が作るべきものだと考えます。
「創った、売らなきゃ、なんて言う?」ではない
創った → 売らなきゃ → 「なんて言う?」 ではないと言うことです。
どうしても、大きな企業になると発明者と販売をする人が別になってしまいます。そこで、「なんて言う?」(どう表現するか?)の表面的なものに捉えてしまいがちです。
しかし、私はこれを「順番が違う!」と思ってしまいます。
広告クリエイティブは、商品が創られた時点で、「形はないがそこにあるもの」だと思います。
その想い、熱意がどう言うものであったかをもう一度振り返って、何を言うべきか、を考え、最後にどう表現するかを考えるものです。
この一連のストーリーを考えなければ、良いクリエイティブは創れないと思うのです。
広告クリエイティブは再発明
ですので、広告クリエイティブは、発明者が考えた想いを憑依させて思考し、創り出すべきです。
発明者が、その時、どんな環境にいて、何を聞き、何を見て、どう感じていたか、可能な限り頭の中で再現をしていく。
そして、熱意とともに、これを創って世界を変えよう、とした想いを湧き上がらせる。
そこで初めて、広告クリエイティブの元になるものが明らかになるのだと思います。
つまり、これは、再発明のプロセスに近いのです。
これからの広告クリエイティブは、新発明させる
そして、これまではここで終わっていました。
マス広告主流の時代。広告クリエイティブは創って、伝えて終わっていたから。
でも、これからは違います。
インターネット広告では、その反応が事細かに得られます。
何が伝わっていて、何が伝わっていないかがわかるのです。
もし、これを発明者が把握できたらどうなるでしょうか?
おそらく、「あぁ、こういうことを考えている人もいるんだ」と感じると商品やサービスを改良すると思うのです。新発明ですね。
例えば、特定の想いを持って創った機能訴求にユーザーが想像以上に反応していないとします。
そうすると、それが伝わっていない、または反応されない理由を分析するでしょう。
そうすると、次につくられる商品は、それらを盛り込んだ新発明された商品になるのです。
これからのクリエイティブは、こういう役割を持っていると思います。