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「お水ください」「3000円です」これが納得いくかいかないか。

いつもお読みいただきまきて、ありがとうございます。代表の竹村です。


前職の経験・起業後の経験から20代〜30代のビジネスパーソンに向けた仕事の考え方を紹介しています。


さて、皆さんは「水ください」と言って「3000円です」と言うレストランをどう思いますか?

私の意見は賛成です。

3000円という価格設定の高い低いの議論は置いといて、「水ください」に対してお金を取る事自体は私は賛成派です。


一次メディアで賛否を招いた話を引用しましたが、メディアの話をそのまま鵜呑みにしたとして、私はこの話に疑問を思う点が1個あるんです。

「お水ください」

「3000円です」

って普通言う?

「ステーキください」

「10000円です」

ってこのやり取りおかしくないですか?

普通は「レアですか?」とか「ヒレ肉が今日はおすすめで・・・」みたいなキャッチボールになると思うんですよ。

お客様が注文して、ウエイターが値段を言う。

飲食店で、このやりとりは基本的にありえないです。


メディアの話を鵜呑みにした場合、この疑問が残る流れを唯一納得できる理由があります。

それは、

「お水に3000円取ったら絶対に文句言われそうな人だと思った」

からウエイターは値段を伝えた。

と考えれば、この不自然な流れが納得いきます。


さて、お水はタダ。って言うのは、ファストフードであったり、大衆居酒屋では当たり前なことではありますが、スーパーに行けば無料ではありません。

ましてや、ご丁寧に冷やしてくれていて、ついでくれさえもします。

それがタダって事自体おかしい話なんです。

水はタダだけど、ポテトフライや枝豆、お通しにはお金を頂戴する。

水はつぐだけだから、タダで良いんだよ。ってビールもつぐだけです。

ましてや氷などを入れない分、工程だけ考えれば、ビールの方が工程は少ないわけです。

仕入れ商品によっては、烏龍茶やコーラより水の方が高い場合だってあります。


ここまで話して、水3000円問題を納得できるかできないか。はまだ半分半分ぐらいでしょう。

いや、納得できない人の方が多いと思いますね。


私は、この水3000円問題についての本質部分を理解してほしいと思っています。それが仕事に活かせるはずだと思っています。


この水3000円問題の本質は、選別です

柔らかく言うとターゲット設定です。

水3000円で利益を出してやろう。

という話ならば根底から覆るんですが、仮にも一流の料理人でメディアにも出ている人が経営しているお店です。

そんなぼったくりバーの様なことをしているとどうなるかは見えます。


ターゲット設定。

ようするに、

水3000円です。

はい、良いですよ。

って言うお客様だけに来てほしい。と思っているんです。

むしろ、水3000円ってそこまでこだわっているんですか?と関心さえしてくれるお客様だけに来てほしい。と思っている。

から、水3000円なんです。


これは、「お水」と言う普通は無料で配布されている様なモノに価格をつけて販売したから問題になってはいますが、実際そういう商品やサービスはこの世の中には大量にあります。


例えば、オリンピックが開催されている東京の高速道路。

オリンピック期間中だけ値上げしていますね。

これも選別です。

下道で行ける人は下道を使ってください。

という選別です。


これを仕事に置き換えた時、さてどうでしょうか?

こんなお客様

こんな発注・納品

面倒だし嫌だと思う場面ってあると思います。


それは、選別できていないからです。

これは、マーケティングの世界にいるから尚更思います。


こういうお客様に売りたい、買ってほしい。

というターゲット設定がまずあります。

そして広告戦略に変わり、その戦略に合った戦術を組み上げ、写真などの素材という武器を作り、戦うわけです。


誰でも良いから買ってほしい。

という商品ほど売れませんし、誰も買いません。


人間関係においても同じです。

誰にでも好かれたい。と思っている人ほど人から嫌われ友達がいません。

仮に友達が居たとしても、自分に合わない人が友達だった場合苦痛でしかたないはずです。


これが水3000円を納得できるかできないか?の違いになります。

ようするに、選別できるかできないか?という話に繋がり、これは経営者や決裁権を持つ者以外でも、日頃の人間関係における考え方にもなります。


私は、アグレッシブに動きたい。アクティビティを楽しみたい。毎日BBQしたい。

って思っているけど、いざ蓋を開けると、家で映画見ときたい。寝ときたい。って思う人を友達や恋人に選んだら苦痛で仕方ない。

でも、そういう人を選ぶ結果になったのは、その選択肢しか残っていなかった。ってパターンが多いです。

それは、日頃生きていく中でどんな発信を自分がしたか?にさかのぼります。


なんでこんな人を好きになってしまったのか?

その選択肢しか目の前になかったから。


本当に自分に合う人

本当に自分の会社に来てほしい人材やお客様


これを選別せずに薄利多売とまでは言いませんが、しっかりターゲット設定できていないから、そういうミスマッチが起きる訳です。

そのミスマッチが起きた時、お互い不幸でしかありません。

そう考えた時、水3000円というのは理にかなった選別であり、お互いストレスもなく幸せに物事が進む最良の選択ではないでしょうか?

まぁ水3000円で出すレストランに私はいきませんけどねww

でも、向こうもそう思っているでしょうから、お互い「なんか違うな」って思いながら料理を食べたり、作ったりしなくて済むって部分で私は賛成です。

という事で、水3000円が納得できるかできないか。というのは水3000円払えるか払えないか。という話ではなく、この行動自体を納得できるかできないか?というお話でした。


日本人はどうしても他人の顔色を見て動く民族です。それ自体は私は世界に誇るアイデンティティだと思っています。

しかし、それだけでは人を不幸にする場合、自分自身が不幸になってしまう場合だってあります。

この時大事になるのが、選別(ターゲット設定)です。

仰々しい言い方ではありますが、お互い不幸になるぐらいなら、水3000円取ってお互い近寄らない。近寄らせない。という考え方の方がみんな幸せになるように私は思います。


現実はもっと難しいのは百も承知ですが、まずそういう意識をする。ことから始めないと何も始まらないような気がします。

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